人恋しくて 一人も好きで
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2004年10月17日(日) 着る服がない

なぜかいつもいつでも、「着ていく服がない!」と頭を悩ませている。
箪笥の中にはびっしり服がつまっているというのに。



それでも普段会社に着ていく服は、どうにかなっているつもりである。
どうにもならないのは、ちょっとお出かけ着やフォーマル服だ。
12月の従兄弟の結婚式に手持ちの着物を着ていこうと考えているのも、
フォーマルウェアは10数年前に買ったドレスしか持っていないからなのである。
さすがにこの年で着るのはこっぱずかしいデザインだし。



しかし、よく考えてみると、私は礼装用の帯を持っていないではないか。
手持ちの帯ではやや華やかさに欠けるかもしれない、と心配になったので
ちょっくら新幹線で実家に出向くことにした。



押し入れをゴソゴソと漁ってみると…やった!金糸銀糸の帯を発見。
なんとなく妹の振袖用の帯だったような気がしないでもないが、妹は
着物に全く興味がないので、気にしないでお持ち帰りすることにする(笑)。
蘇芳香というか小豆色というか、そういう渋い色目の無地の着物も
見つけたのでこれもちゃっかり持ち帰ってきた。
でも、これ、後でよく見たら道行きコートだった。丈が全然違うってば。



それにしても改めて、決して裕福ではなかった母が、こうして娘のために
幾着もの和服を用意してくれていたかと思うと、申し訳ない気持ちで
いっぱいである。昔は「年頃になったからといって着物なんて!」と
反発して見向きもしなかったのに。



でも本当は、高いお金を出して娘の着物を誂えるよりも、もっともっと
自分の楽しみのためにお金を使ってもらいたかったんだよ。



親孝行にはもう手遅れすぎるけれど、これらの着物に袖を通すことで
空の上から喜んでもらえたらいいな、と思う。




ちなみに最近読んだ本によると、日本人は平均してひとり217着の衣服を
持っているものらしい。ただ調査内容がよくわからないので、パンツや
Tシャツやパジャマなどもカウントされているのかどうかは不明。


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よろしければ、↓の記念てぬぐいもどうぞ。

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