人恋しくて 一人も好きで
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2002年10月06日(日) はじめてのおちゃかい

茶道のお稽古をはじめてかれこれ1年半、
生まれて初めてお茶会というものに行って来ました。
お稽古仲間の二人の女性と一緒に。


場所は三渓園
横浜駅から30分ほど出かけただけで、
こんなにも静かで広い場所に辿り着けるなんて、
なんだか信じられません。まるで別世界。

蓮の池でカメがのんびりと泳いでいました。
「あ〜、カメだよ、カメカメ!」
と叫んでいた私は小学生並みです。


最初は裏千家のお茶席に。
お稽古してくれる先生がいらっしゃるお茶席です。
ここで、6〜7歳くらいのお嬢ちゃんが
しずしずとお薄を運んでくれる様が、とても可愛らしいこと。
でもきっと、私よりもそのお嬢ちゃんのほうが
ずっとお手前とか上手なんだろうなぁ。とほほ。

江戸千家のお茶席にも行ってきました。
私が習っている裏千家とは、
足の運びや袱紗のたたみ方などが違っていて興味深かったです。

あ、あと、正客を決めるのは実に大変な作業ですね。
こんなやりとりを見て、そう思いました。
 ↓
亭主「先生、そんな末席にいらっしゃらないで、どうぞこちらへ」(※)
客1「いえいえ、私はこちらでじゅうぶんです」
亭主「そんなことおっしゃらないで、どうぞいらしてくださいな」
客1「いえそんな、なにもわたくしでなくても、他の方で…」
(※に戻る。以下無限ループ)



今回のお茶会は、いわゆる大寄せ茶会で
20人くらいが一度に茶席に入って行われます。
いや、おかげさまですごーく狭かった。
ちゃんとしたお辞儀(真のお辞儀)ができなかったくらい。


それに一席ごとに数十分も待たないと、茶席に入れません。
でも木立の中の庵で、小川のせせらぎや木々の葉ずれの音、
涼やかな風などを感じながら時を過ごすのは、気持ちがいいものです。


往々にして、お茶をやっている方は
親切で礼儀作法を心得た、きちんとした方ばかりですね。
だって、
「それは存知あげませんですが」
とか
「ほんのお目よごしですが」
とか言った言葉がすらすらと出てくるんだよ。
普段、絶対使わないよ、そういう言葉。


いかに私が、おおざっぱでがさつで物事を知らないいいかげんな人間か、
しみじみ感じてしまい、なんか情けなくなってきました。
しくしく。

でも、もう少しがんばってお茶を続けるよ。
だって


お茶菓子、おいしいんだもん。


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