人恋しくて 一人も好きで
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2002年04月06日(土) 「指輪物語」の楽しみ方

今日は、カルチャーセンターの公開講座に行って来ました。
日記の題名通り、「『指輪物語』の楽しみ方」という講座です。

講師の井辻朱美さんは、リーフレットによると
歌人で作家で翻訳家の方です。
オススメ本だと、「エルリック」シリーズや「アイルの書」シリーズの
翻訳書ですかね。どちらも絶版らしいのが残念です。

井辻さんご本人は赤のアンサンブルと黒い皮のスカート姿で
なかなかチャーミングな方でした。
会場には20数人くらいが集まっていて、
うん? そういえば全員女性でしたね。

最初の質問が、
「『指輪物語』(『ロード・オブ・ザ・リング』ですね)の
 映画を見た人いますか?」
半分以上の人が手をあげていました。
「『指輪物語』の本を読んだ人はいますか?」
こちらは、パラパラと5人くらいが手をあげていました。
「では、本を読みかけて挫折した人は?」
かなりたくさんの人が手をあげるのを見て、笑う井辻さん。

「あの本の翻訳した方は、難しい言葉を使っていますからね。
 実は原書のほうがずっとやさしいんですよ」

だそうです。

『指輪物語』の原作本を読んで、投げ出してしまったあなた。
それは決して、あなただけじゃありません。
ちなみに私は、映画も見ていないし、原作本も挫折したクチです。
てか、そんなヤツがここにいてもいいんか?

ファンタジーの機能や歴史などのお話もありましたが、
小説と映画の違いについてのお話もありました。
映画では全く省かれているそうですが、
小説では、主人公たちがまるでミュージカルのごとく
歌をよく歌っているんだそうです。

歌といっても、即興詩や叙事詩のようなもの、
ある種の呪句めいた歌であって、
それが物語の時間を一時的に静止させて、
過去にタイムスリップしたり、
指輪を巡る旅全体を俯瞰する視点をもたらしたりして、
物語に次元の厚みを与えてくれる、
ということなのでした。

…難しいですね(笑)。

ためになるお話をいろいろ聞いてきたのですが、
こうして日記に書こうとすると、
自分がうまくみなさんにそれを伝えられなくて
とても口惜しいです。

あ、あと、
まだ喉の調子が悪くて声がうまく出ないので、
質問コーナーで質問できなかったことと、
「鳩よ!」最新号が「指輪物語」特集だと聞いて、
本屋さん5軒ハシゴしたのに、
1冊も見つけることができなかったことも
今日残念だったことです。

てか、そんなことしている間に
医者に行けって話もあるか。
いやいや。


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