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私は、会社に兄がいます。
二人姉妹の長女なので、むろん血のつながった兄弟ではありません。
単に就職して、最初に配属された部署の隣の課に、
同じ苗字の先輩男性がいたのです。で、
「そうか、じゃぁ、おにいちゃんと妹だな」
と、上司に言われ(何がじゃぁなんだか)、今日にいたっています。
苗字や名前をそのまま呼ぶのは、気恥ずかしいらしく、
私のことを「おねえさん」と呼んでくれます。
あなたのほうがおにいさんでしょ、といつも思っているのですが。
声が大きすぎて、頭が少々固いのが難ですが、
基本的にはとてもいい人なので、昔はよく遊んでもらっていました。
私も兄も、その職場から異動してしまったので、
現在はたまーに顔を合わせたときに、ちょっとお話するくらい。
今日の帰り、その兄にバッタリ会ったときに、
「年賀状出せなくてごめんね。
去年は父親が死んで、実家が失火で燃えちゃったからさ、
年賀状書けなかったんだよ」
と、挨拶されてしまいました。
「それからさー、先週、僕の車、事故で横をぶつけられちゃってさー」
「そ、そ、それって、もしかして厄年ですか?」
「うん、そう。今年でやっと後厄が明けるの」
「……。じゃぁ、きっと悪いことも、これでおしまいですねっ」
なんというか、そんな風にアンラッキーなことが重なることもありますね。
でも、それでくじけているような兄ではなくて、
自宅を建て直している最中で、母親とそこに住むことにしたそうです。
あんなに、
「今、家を建てても、大地震が起こったらおしまいじゃない」
と、言っていた人が。
別れるとき、心の中で「ファイト!」と声をかけました。
兄もがんばれ。私もがんばれ。
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