INDEX|過去の日記|未来の日記
会社の後輩に、いつもいつも「お金がない」とぼやいているやつがいる。
薄給とはいえ、それなりにお給料を貰っているはずだし、
格安の独身寮に住んでいて、車も持たず、デートする彼女もいなくて、
一体何にお金を使っているのか、不思議で仕方がなかった。
しかし、先日「株で300万ほど損した」と言っていたから、
全くお金がないという訳ではないらしい。
でも、給料日直後から「お金がないんです」とぶつぶつつぶやいていて、
更には「1000円以下の床屋でないと行きません」と言い放ち、
大抵の場所には、電車賃を使わないで自転車で移動する後輩を見ていると、
なんだかこちらもしみったれた気分になってしまう。
「金は天下の廻りもの」と散財したり、贅沢するつもりはないけれど、
ちょっとおいしいものと好きな本を自由に買う程度の収入は、確保しておきたい。
カードなどで大借金する人は論外としても、あまりにケチケチしている人も
「ちょっとなぁ」と思う。
ところで、話は変わるけれど、「傘も天下の廻りもの」のようだ。
別の後輩が、「(私の名前)さん、ぼく、金曜日間違えてKさんの傘を
持って帰ってしまったんですよ。今日こっそり傘立てに返しておいたけど
僕が持っていったこと、ばれないといいなぁ」と話し掛けてきた。
「あぁ、男の人の傘はどれも似ているからねぇ」と言うと、
「いえ、僕の傘、どこかで拾ってきたものなんです。僕一度も
ちゃんとした傘を買ったことなくて」
「……」
「今の傘も誰かの忘れ物で」
「君のようなやつがいるから、私がどこかに置き忘れた傘を、すぐ
取りに戻ってもなくなっているんだねぇ」
いやもう、まったく。
あの「なにがなにやら」が本になりました!詳しい情報はこちらもしくはこちらへ。某直木賞作家も激賞!の内容だよ。
よろしければ、↓の記念てぬぐいもどうぞ。
◎この日記の著作権は、ゆうにあります。無断利用は禁止します。リンクはご自由に。