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　マンションなどの耐震性偽装問題の報道を見て思うこと。

　もし僕がマンションを持っていたとして、そこの住民集会などでマンションの構造計算書を入手し然るべき専門家に審査を求めてみたいと議題があった場合、賛成するだろうか。費用は住民で折半するため、それほどかからないとして。労力は役員の人が苦労してくれるので何もかからないとして、だ。

　もしかすると賛成しない…ような気がするのだ。
　
　なぜなら、審査の結果、良品マンションなら問題は無い。でも、もし欠陥マンションだったらどうするの？莫大な住宅ローンを抱えて資産価値は激減だ。誰が補償してくれる？
　一方で、審査さえしなければ、欠陥かもしれないが良品かもしれない。地震が起こらなければ問題は無いじゃないか！
　そして可能なら、誰にも知られずこっそり調べてもらいたい。問題があったら黙って売却する。違法だろうけれども、時効の成立まで購入者が気がつかなければ良いじゃないか。

　ここまで捻くれているのは僕くらいだが、耐震性に限らずマンション偽装問題はパンドラの箱。複雑な思いでそのニュースを見ているマンション住人は多いのだろうなあ。

　ズラ設計者、甲高い声の施工者など役者が揃っているため面白おかしい集中豪雨ニュースになってしまっているけれども、そろそろ飽きてきた。来週中にはパッタリと止まるだろう。そして、いつもどおり、問題は何も解決されないのだろう。　
　
　引っ越しました。地震ではイッパツで潰れそうです。


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