「魔法探偵/南條竹則」読了 我輩は詩人である。だが、故あって探偵をやっている。 もっぱら魚肉ソーセージを片手にニイニイにゃーにゃーと 路地の猫に語りかける迷い猫探し探偵であった。 ちょっとした寄り道から反魂香を操る医師と出会い お骨の雪乃さんを助手に迎えてから 猫探偵はやめて本格的に探偵行を始めてはみたが 訪れる依頼主はどこか奇妙な事件ばかりを持ち込む。 なんだか文体と主人公の立居振舞からちょっとレトロな 冬目景の「幻影博覧会」とか「文車館来訪記」の舞台を思い描いていたら デジカメとかパソコンが出てきて面食らいました。 雪乃さんがかわいらしいです。 つか、お骨の人を何の疑いもなく助手に迎えちゃう辺り あっちの世界に疑いをもたないんだな・・・この我輩は・・・。 今は大阪万博と夏目漱石が流行りなんですか?
|