Sun Set Days
DiaryINDEXpastwill


2004年07月29日(木) 異なる場所

 今日は2泊3日の出張から帰ってきた。
 帰りの飛行機でははじめて隣の席になった会社の人とずっと話していた。四歳くらい年上の人だったのだけれど、真摯な姿勢に素直に感心させられた。そして、そういった人が会社にいるのだと思うと、それはもちろん悪くないことだよなと思っていた。いろいろな人と話をするのは楽しいと思う。
 それから新幹線に乗っていたのだけれど、帰りはさすがに疲れていたのか、気がつくと眠っていた。目が覚めると降りるべき駅の少し前で、そういうタイミングで目を覚ますたびに、小人がどこかに隠れているんじゃないかと思う。眠りに落ちている人を必死に揺り動かしていたりするのだ。いや、もちろん本気で思っているわけではないのだけれど、そういう小人がいたらおもしろいのにと考えてみたりする。

 一度部屋に帰って着替えてから職場に顔を出し、いくつかの確認と指示をする。今日は休日だったのだけれど、ちょっと気になったことがあったのだ。午後は大雨が降って、空の低いところをうごめく影のような黒雲がゆっくりと進んでいくのが窓から見えた。窓を開けて、手を伸ばしてみる。雨は勢いを強めたり弱めたりしていて、これは西に逸れたという台風の影響なのだろうかとぼんやりと思う。

 昨年の夏と違う場所にいて、天候が随分と異なっていることに驚いている。いま僕のいる小さな町は、ときどき夕方に雷が落ち、日中は随分と暑くなる(35度なんていう気温がそんなに珍しくないのだ)。夏風はそれほど強くなく、けれども冬になると随分と冷たい風が吹くのだそうだ。
 一年か、二年。どれくらいいるのかわからないけれど、新しい町の環境にはやく馴染んでいきたいと思う。いままでいくつもの町に少しずつ馴染んできたように、この町にも馴染んでいけたらいい。まだ通ったことのない通りを越えて、はじめて見る場所を増やしていくことができたらいい。そんなふうに町に馴染むというのは、おろしたてのシャツを着てみることに似ている。最初はごわごわとした感覚が、少しずつ肌に馴染むように感じられてくるからだ。そしてそうなったら、いくつかのシャツはお気に入りになってしまう。そんなところが随分と似ているように思う。実際、いくつかの町はお気に入りとして記憶に残っているし。
 いまいる町はそんなふうに記憶に残るのだろうかとぼんやりと思う。
 まだ住みはじめて2ヶ月しか経っていないので、いずれにしてもこれからだけれど。

―――――――――

 お知らせ

 今朝は5時前に起きたので、さすがに眠たいのです。


Sun Set |MAILHomePage

My追加