Sun Set Days
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今日は休日で、夕方から渋谷bunkamuraにあるオーチャードホールで『blast!』を観てきた。チラシなどに書かれている紹介文をいくつか引用すると、
〈ブラスト!〉は、70人のブラス、打楽器奏者や、ヴィジュアル・パフォーマーたちによるユニークできらびやかな音楽ショーだ。
ブラス、ドラムや、ダンス、ヴォードビル・ショーがミックスされた、今までに見たことの無い、まったく新しい「見る」ブラス・エンターテイメント!!
というもの。
そして、チラシやパンフレットに書かれていることはその通りで、いままでに見たことのない、あっという間の2時間だった。 吹奏楽やマーチングバンドのことには全然詳しくはないので、正直な話ステージ上をものすごい勢いで動き回りながら楽器を弾くことの難しさや、そのほかの様々なパフォーマンスなどがわかる人にとってはどんなに驚異的なことなのかも想像がつかないのだけれど、それでもすごいということはわかったし、圧倒させられたし、驚嘆させられた。 ステージ上を楽器を弾きながら動き回る演奏者たちに、その合間で踊るダンサーたち。そしてタイムリーに印象的に用いられている照明や煙幕などの演出やシンプルな舞台装置。演奏の方も、ところどころに笑いがあり、集団での一糸乱れぬ演奏があり、また超絶的なテクニックを披露するソロパートがありと、観ていて飽きさせないテンポの良いステージだった。
約2時間の公演はキーカラーによっていくつかに区切られていて、それぞれの色ごとにパフォーマンスが異なっていく演出になっている。キーカラーは7色あって、「ヴァイオレット」「ブルー」「グリーン」「ブラック」(休憩)「イエロー」「オレンジ」「レッド」なのだけれど、そのたびにステージの照明の色が変わり、ダンサーたちの衣装や小物の色まで変化するので、メリハリが利いていてわかりやすい。背景やホール内は基本的に照明が落とされているので、闇の中にそれぞれのキーカラーの照明は随分と映えて印象的だった。
ちなみに、休憩時間になるやいなや駆け足でロビーの方に駆けていく人たちの数があまりにも多くて不思議に思っていたら、ちょっとした仕掛けが用意されていて驚いてしまった。 また、最後にもお約束的なアンコールは一切なく、かわりにちょっとした仕掛けがあった。 それらの仕掛けを知っている人たちは、なるほどああやって駆けるのだろうなと思ってみたり。 フレンドリーな感じの、楽しいショーだった。
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帰りは、渋谷から東横線で横浜で降りて、それからJRに乗り換えて帰ってくる。 普段なら桜木町まで行ってから乗り換えるのだけれど、今日は花火大会の日だったので、とんでもないことになっているだろうなと思って避けたのだ。 行きも帰りも、桜木町や横浜駅周辺では浴衣姿の人がかなりたくさんいたし。
久しぶりに渋谷まで出てきたのだけれど、夏休み期間中でさらには金曜日の夕方ということもあってか、かなりの人出だった。スクランブル交差点も、そうじゃない普通の通りも、あり得ないくらいの人が行き来していて何度見てもこの光景は見慣れることがないなと思ってしまう。それぞれの人がどこかしらから渋谷まで出てきていて、帰っていく。たとえばひとつの通りを、朝から晩までいったい何万人の人が通り過ぎていくのだろうと思うとどうしたって日常だとか現実とは乖離しているように感じられてしまう。もちろん渋谷が現実で日常な人もたくさんいるはずで、ただそういう人たちはいったいどういうテンポや感覚を持っているのだろうと訊いてみたい気もする。
大都市と地方都市と小さな町と田舎と様々な街があって、それぞれにメリットとデメリットがあって、もちろん住めば都という言葉はかなりの程度で真実だということを知ってはいるけれど、それでもかなり無理をしないと合わせることができない環境というのもあるのだろうなという気がしたりもした。 便利で、楽しいこともたくさんあるのだろうけれど。
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周囲で『猟奇的な彼女』が着実に流行はじめています。しめしめ。
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