Sun Set Days
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2002年05月16日(木) my carry bag

 スケジュールが変更になり、明日名古屋での仕事の後で、直接博多に行くことに。


 往年のサッカー漫画『キャプテン翼』には、「ボールはトモダチ」という名台詞があるけれど、最近の僕も似たような感じになっている。


「キャリーバッグはトモダチ」


 長く続く舗道を、あるいは駅のホームを、またあるときは階段を、いつも一緒に移動してくれているキャリーバッグは、ナイトライダーのキッドのように、ど根性ガエルのピョン吉のように、あるいはフランダースの犬のパトラッシュのようにかなり近しい存在のような気がする。
 とか書いてみたり。
 でも本当に、「500 days」に書いている部署に異動になったときに買って以来ずっと使っているから、もうちょうど丸3年くらいになる。
 会社に入ってから、ほとんどすべての出張に持って行っていることになる頑丈なキャリーバッグ。
 色は黒の、SAMSONITEのやつ。購入した千葉そごうのカバン売り場の人に「これは頑丈ですよ」って勧められたバッグ。
 当時結構したのだけれど、日常的に使うことになるからと、迷ってから買ったのだった。
 そしてたぶんその選択は正解だったと思う。
 そのときの気持ちはいまでもよく覚えている。不思議なことに、結構鮮明に思い出すことができる。
 出張が多くなりそうなことに、なんとなく期待と不安が入り混じったような感覚を抱いていた。ノートパソコンを買ったり、出張グッズを用意したり、限られた時間で準備を行っていた。
 懐かしいなと思う。
 3年前の自分と、いまの自分との間ではもうたくさんのことが変わっていて(もちろん変わっていないことだってたくさんあるのだけれど)、そういう変化をこのキャリーバッグは感情を交わすことはできなくても、同じ場所で共有してきたのだと思うとなんだか不思議な気がする。
 もう少しで、出張生活からは離れることになるわけだけれど、なんだかそのときには「お疲れ様」って思うのだろうなと思うし、キャリーバッグを見ていると物にも感情のようなものを付与した昔の人の感覚が、ほんのちょっとだけわかるような気がする。
 もちろん、いまはまだその途上だから、もう少しだけ一緒に頑張ってもらうことにはなるのだけれど。

 相棒とかいう言葉はいいなとか思ってみたりもする。バッグなので、人間ではないのだけれど。


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 現在は、17日の2:10。

 今日は仕事が終わった後で「上麺赤坂屋」というそれなりに有名らしいラーメン屋に入った。またもやラーメン紀行in名古屋というところ。
 ただ、この店は東京赤坂のラーメン屋の名古屋支店とのことで、なんだかそういうのってどうなのだろうとは思ったのだけれど。
 麺がオレンジ色で(サフランとかも入っていると書かれていた)、なんだか変わった感じのラーメンだった。
 それにしても、ラーメンって本当にいろいろあるよなあと思う。

 ビジネスホテルの部屋に戻ってきてから、4人と各30分ずつ電話で打ち合わせ(携帯電話って本当に便利だ)。それから持ち帰りの仕事。
 息抜きにDays記入。
 終わったら、続きに戻る予定。
 明日は人と会う約束が10時からなので、まだ時間的にも大丈夫だろうし。
 それにしても、こうやって文章を書くことが個人的には随分と気晴らしというか、ギアを変えることに役立っているなと思う。
 後で振り返ってみたときには、やっぱりそういうことにある意味救われていたとか、助けられていたのだろうなと思うんじゃないかと想像してしまう。


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 お知らせ

 今日帰り道で大きな公園を通り過ぎたのだけれど、公園とかで遊んだことって、もう随分と昔の記憶だと驚いてしまった。
 砂場とか、脱いだ靴を4人乗りブランコの中央に並べて、ブランコを揺らして最後まで靴が残っていた人が勝ちとか、そういう遊びを思い出したりして。


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