裏日記が裏らしく書ける時期は、 表の私は大層人当たりが良くなることに気がついた。
裏日記が表でも通用する程度の内容になる時期は、 表の私は一言一句に気を配らないと意地悪になる。
裏っぽい私も、表っぽい私も、 どちらも本当の私だけど、
どっちかだけじゃ自分じゃない。
イチゴは甘酸っぱいからおいしいのであって、 甘味だけでも酸味だけでもそれは不完全だ。
裏と表がくっきり分かれる周期というものが、 果たしてバイオリズムによるものなのか、 奇想天外にも月の満ち欠けによるものだったりするのか、 よくわからないけど、
うまくブレンドした私で現実を生きたい。
自分に一番近い自分の形で。
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