2013年05月18日(土)
あまちゃん/「潮騒のメモリー」の、ひみつ(9月25日10時追記)
とうとうキョンキョンが歌を! わくわくして聴いていたら… 歌詞があまりにすごくてびっくり。 あわてて字幕でチェックして、内容を分析、 それをツイッターにアップしたら大反響。 いろんなご意見もいただいたので、それを反映して書いてみました。 これ、3つめです。
「これぞアイドル!これぞ歌謡曲!」 ってクドカンが思った歌(と映画)を 思いっきりミックスして作った歌詞なんじゃないかな、と想像。 そしてその集大成がキョンキョンというアイドル。 ということで、クドカンが生まれた1970年から キョンキョンが「渚のはいから人魚」を歌った時までに テレビでがんがん流れていた曲 (ベストテン、ヒットスタジオ、CMで)にしぼって、こうなりました。
なので、その想像と仮定に合わせて ・大ヒットではないかな?と思われる曲 ・キョンキョンと同時期デビューの人(中森明菜、堀ちえみ)の曲 ・はいから人魚以降の曲 は、はぶいちゃいました。すみません…。
****** *2013年9月25日10時追記。 このあと出た 「春子の夢」「春子の部屋」のアルバムを見る限り 堀ちえみ、菊池桃子はこの歌に含まれないという判断は 当たってるんじゃないかな…と思ってます。どうでしょ?
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*2013年5月20日14時追記。 よくいただくご意見なのですが 明菜さんの「北ウィング」は、空港の北ウィングから ロンドンに行くという歌なので、この歌の「北」とは関係ないと思います−。
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あと、どうかなーって思ってるのが「17才」と「待つわ」。 よくある言葉だしこれは偶然かも。
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ご意見いただいた中で、ずいぶん迷って反映させなかったのがこちら。
・菊池桃子さんの「雪にかいたLOVE LETTER」 ちょっと時期的に、後ろかなあ、って思ったのと、 「●●に書いた○○」っていうのは 「砂に書いたラブレター」という超有名曲のあとで たっくさん出てきたフレーズすぎて、 桃子さんだって決め手にかける気がします。 (90年代だとサザンにもあるしね) (桃子さんは小泉さん以降の歌手なので、小泉=アイドルの集大成とすると あとのアイドルの楽曲を歌わせるというのは、ないかなー…)
・鈴木聖美さんの「TAXI」 タクシーに乗ってジョージの店に…という すごくクドカンっぽい(マンハッタンと流星の絆?)歌詞ですし クドカン世界には影響してると思うんですが この歌詞自体には、直接は関わってない、かなーと。
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いろいろ教えていただき、ほんとうにほんとうにありがとうございました! しかし誰もわからない様子(もちろん私も)なのが 「千円返して」なんですけど… 元ネタはなんなんでしょうか。 *2013年5月19日16時追記。 ツイッターにて「2006年のクドカンドラマ、『吾輩は主婦である』ではないか?」と ご指摘をいただきました。わー、すごい!正解っぽい! 見てない人に簡単に説明しますと、 斉藤由貴扮する主婦が、冷蔵庫に旧千円札(夏目漱石)を貼ったら なぜか夏目漱石に乗り移られてしまう…というドラマでした。 (これだと、この歌に斉藤由貴が出てこないのはなぜか、という疑問も解決しますね)
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*2013年5月19日18時追記。 ツイッターにてご指摘いただきました。 「潮騒=探偵物語(薬師丸)、メモリー=The Stardust Memory(小泉)ではないか?」 おお。そうすると、潮騒のメモリー=薬師丸+小泉…。 物語のゆくえが透けて見えるような気がします。 (はいから人魚以降になっちゃいますけどね)
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*2013年5月20日9時追記。 77年の「愛のメモリー」81年の「メモリーグラス」と この時代の歌謡曲は「メモリー大盤振る舞い」でありました。 この曲の「メモリー」は、そういった楽曲すべてへのオマージュ、と 考えるのがいいのかなーと思ってます。
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そして70年生まれにしては、古い曲に詳しいクドカン。これも謎。 (「潮騒」は公開して数年後にテレビ放映されたので、そっちを見たかなあ)
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*2013年5月20日10時追記。 で、2番の歌詞の最後が今日歌われたわけですが… えーと、これは、分析しなくていいですよね…? しかし、クドカンにまんまとしてやられた感が…。 土曜に途中まで聴かせて、そのあとまじめに分析することまで 見越していたような気がする。 で、月曜に「そんなにまじめな歌じゃないよーん」と むちゃくちゃなラストまでを聴かせる。 あーもー、やられたー。てへへ。 なんだよもー、三途の川のマーメイドって。ふはは。 (ただ、笑わせながらもさらっと死のにおいをのせるところが、ちょっとどきっとした)
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*2013年5月20日14時追記。 「来てよその川乗り越えて」は、黒の舟歌(1972)かなあ。 男と女の間には深くて暗い川がある… そのあとの「三途の川」につないで 「川を乗り越えて生き返ってほしい」という意味なだけかも知れませんけどね。 …あれ、じゃあ誰かしんじゃうの…?
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*2013年5月20日10時追記。 一番と二番とで「語り手」が代わってる。 一番では「北へ帰るの」と「去る者」が歌い 二番では「置いていくのね」と「残された者」が歌う。 この謎はどうなるんでしょうか。 *2013年5月20日14時追記。 「木綿のハンカチーフ」へのオマージュではないか、とご意見いただきました。 うん、ありかも知れませんね。
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*2013年6月4日10時追記。 カラオケが公式にアップされた後も、まだ反響があるので 一応最後の歌詞ものせておきますねー。 (最後なんて歌詞そのまんますぎて わざわざ書かなくてもいいかと思ってたんですけども…) ♪ Aマイナーのアルペジオ 優しく 来てよ その火を飛び越えて 夜空に書いた アイムソーリー 来てよ その川乗り越えて(「黒の舟歌」?1972) 三途の川のマーメイド 友だち少ない マーメイド マーメイド 好きよ 嫌いよ(松田聖子 1982) ♪ ******
*2013年9月25日10時追記。
とうとう、薬師丸ひろ子さん…じゃなくて鈴鹿ひろ美が! すばらしかった…ですね…。
2番の歌詞 「置いていくのねさよならも言わずに 再び会うための約束もしないで」を 歌ってくれて、ほんとにうれしい!
そして↑散々むちゃくちゃだと書いてた 「三途の川のマーメイド」が 「三代前からマーメイド」になるなんて! そうか、そうだったのかーーー! クドカンにやられた、ってかんじでいっぱいです。 「死」ではなくて、つながっていく「生」の歌、だったんですね。
テレビ番組で音楽の大友さんが 最後の歌詞「好きよ嫌いよ」は キョンキョンがつけたした、と話していて これも納得してすっきりしました。 上の方に書きましたが、あそこだけ 「歌詞そのまんますぎ」だったので。
さああと3回!
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