2011年11月22日(火)
ユーロと、遠い太鼓
村上春樹さんのエッセイに「遠い太鼓」という本があります。ごぞんじ? 80年代の後半3年間、村上さんが ギリシャ〜イタリアを暮らすように旅していた時期のお話です。 「常駐的旅行者」と、自分のことを書いています。
もう20年以上前に買い、なんども読み返していて ぼろぼろになり、表紙もやぶれて取れちゃいました。 超愛読書の一冊です。
今ヨーロッパで起きている金融不安。 私このあたり疎くて今ひとつわかんないことも多いんですが 「遠い太鼓」読んでると 「うーん、イタリアとギリシャと、他の国と、 みんなで一緒にがんばろうって、無理があったんじゃ…」と 思う描写がいろいろでてきます。
そうかギリシャ人にとっての年金はすごく大事なものなんだ、とか (払ってきたんだからもらえて当然ですけどね) イタリア人は脱税を悪いこととは思ってなさそうだ、とか。 途中で、ギリシャのホテルオーナーが 「統合欧州市場に参加するのはいいことだ」なんて話していたり。 今読むと、いろいろとおもしろいです。 これまでは、村上さんの旅の途中のどたばたをくすくす笑って読んでただけ、 なんですけどね。
keywords:家/人々/季節/読書
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