2004年03月31日(水)
隙間
あいかわらず、ぼんちゃんはネットに繋がらず。 ということでまだまだ「絵なし日記」です。 サイトの方もまるで動きがない状態ですが ぐるぐりは細々と書きますので、のぞきにきてくださいな。
毎日テレビや新聞で、なんだかものすごく気になるのです。 あの自動回転ドア。六本木ヒルズの。 あれは、こわい。大人のあたしにも、こわい。 一度通ってみてこんなこわいものもう嫌だと思い、そのあとは 普通の自動ドアもしくは手動ドアを探した。 だってさ、自分がこのくらいのスピードで歩きたいと思うのを無視して 大きな重たいガラスが、後ろからどんどん迫ってくるんだよ。 機械の設定に、人間が合わせないといけない。 そんなの、おかしいよ。 それが普通だなんて、思っちゃだめだよ。
それから。 記事に出てくる「以前回転ドアで怪我をした親子、複数組」は みな東京以外の人々だ。今のところ。 そういうことも気になる。
それから。 「挟まれたのは、駆け込んだこの子が悪いんだと その時は思ったんですけど」 そうインタビューで答える、怪我をした子供の、お母さん。 「子供が怪我したとき、私は喫茶店にいたので」 そう答えている、別の子供のお母さん。 駆け込んだこの子、だけが悪いんだろうか。 怪我をさせたドア、だけが悪いんだろうか。 あのヒルズという場所は、子供だけでほおっておけるような そんなやわな場所じゃない、と思う。 とにかく広く、案内図は少なく、わかりづらく 一種の迷路のようになっている。足下は段差だらけ。 そして人が多く、多く、その人たちが善人ばかりだとは とても思えない。 スーパーで買い物する時 「お菓子売り場にいてね、ママは買い物してしまうから」と 子供の手を離すお母さんは多いけど(今日も見たよ) それと同じ気持ちで手を離せるような安全な場所は、都会のどこにもない。
それから。 いろんな人のいろんな意見を読む。 「手を離さなければよかったのだ。すべて親が悪いんだ。 私はあんな親じゃない。私はちゃんと子育てをしている」 それだけを繰り返しネットの掲示板に書き続ける人がいる。 誰か「自分よりだめな親」を作らないと 自分がいい親だと思えなくなりそうな 自分で自分がわからなくなりそうな、そんなお母さんが ずっとキーボードを叩き続けている。
そんなふうに なんかいろいろ考えてしまうのです、この事件。 責任のなすり合いしている人たちもふくめて いろんな大人が、いるなあって。 その「いろんな大人のいろんな気持ち」の隙間にはさまれて ひとりの子供が死んでしまったのだなあって。
なにか感想がありましたら、ツイッターで。
Myエンピツ追加
この日記についての説明↓ ■ぐるぐるぐりぐりとは、何ぞや。
もっと兎が見たい人は→home
|