解放区

2026年10月13日(火) 古巣と再開する

高校を卒業して、しばらくプラスティック成形工場で働いていた。友人の紹介で、工場自体が創業間もなかった。

てめえが働き始めた時点で、男性従業員が4人。パートのおばちゃんが8人くらいだったと記憶している。男性の構成は社長と工場長、僅かに先輩な方とてめえ。お昼はこの4人で、工場で注文した弁当を食べていた。

社長はとても有能な人だった。日々営業に走り回っていたが、工場にいるときは誰よりも働いていた。

工場長は、たぶん社長の身内。いい人だったが、有能かと言われると微妙だった。もう一人の僅かなパイセンは無能だった。

ここで毎日、プラスティック製品を作っていた。当時はまだ週休二日という概念はなく、土曜日は「半ドン」で午前中だけ仕事だったが、納期にいつも追われて終日働いていた。下手したら日曜日も働いていたわけで、そこで悟りを啓いて大学に進学した話はどこかで書いた気がする。

日は過ぎて、久しぶりに工場の近くを通ると、かつて工場があった場所は更地になっていた。つぶれたのか、移転したのか。それはわからない。ネットもない時代だったのと、誰ともつながっていなかったので、その後についてはわからなかった。

で、先日その工場後の近くで仕事をする機会があった。バイクで現場に向かう道すがら、どこかで見た社名を発見した。それまで、かつて働いていた会社の名前を失念していたのだが、一瞬で思い出した。

すぐにネットで検索する。便利な時代になったものだが、社長の姓が一緒だったので、かつて働いていた会社に違いない。名前までは憶えていない。息子さんかもしれない。

で、いまは結構大きな会社になっていた。なんだか勝手に感慨深い。


 < 過去  INDEX  未来 >


い・よんひー [MAIL]

My追加