解放区

2024年07月31日(水) マテ茶

2022年の寒い冬の日だった。小金を稼ぎに某県まで2泊3日でバイトに行った。

バイトの会場はホテルの宴会場だった。当時はまだコロナ禍の真っ最中で、ホテルでの宴会はおろか宿泊客もあまりいなかった。そのため、各地で宿泊キャンペーンをしており、自分も今ではあり得ないくらいの安価でそのホテルに宿泊し、その地域でしか使えないクーポンまでいただいた。会場に宿泊できるというのはとても便利で、ぎりぎりまで寝てて良い上に、昼休みも自分の部屋で休めるのだ。

そんな宿泊中のある夜に小腹が空いたので、近くのスーパーに買い物に出かけた。てめえは土産屋ではなく地元のスーパーで売られているものをぶらぶら眺めるのが好きなのだ。

その一角に「ブラジル食品コーナー」を見つけた。明らかにブラジル系とみられる客も買い物をしており、そちらから移住してきた方がこの辺に多く住んでいるのだろうか、とふと思った。

いろいろ買い込んで料理するのも楽しいが、当然ながら宿泊している部屋にキッチンはなく、結局ガラナ系の飲み物と、それまで見たことも聞いたこともなかった「マテ茶」のティーバックを購入した。

ガラナ系飲料については味など正直全く覚えていない。寒い日でもあり、部屋に戻るとすぐに湯を沸かし、マテ茶を作って飲んでみた。

これがとても旨かったのだ。冷えた体に染み渡るだけではなく、なんだか優しい味がする。その仕事のおかげで、すっかりマテ茶のとりこになってしまった。

そんなわけで今でもマテ茶を常飲している。寒い冬の朝はもちろん、こんなにクソ暑い夏でもクーラーの効いた部屋で朝起き抜けに一杯飲む。このルーティンは死ぬまで続きそうだ。


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い・よんひー [MAIL]

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