解放区

2012年01月05日(木) 正月料理

年末年始、父はずっと眠っていた。たまには起きるまで寝かしておこうと思い放置していたら、早くても昼過ぎ、さらに放置していたら夜まで眠っていた日もあった。声かけにも反応はなく、もしかしたら・・・と思わないでもなかったが、それはそれで運命なので放っておいたらトイレにだけは起きてきた。

マラソンが趣味の人なので「箱根駅伝やってるで」と先日購入したばかりのテレビをつけておいたが覚醒せず。やはり生活のリズムという点からも、無理やりにでも起こしておいた方がよいのだろうか。今回はだれも損していないのでまあいいかと思っているが。


年末からはいろんな店も正月モードになり、普段見ないような野菜などが売られていた。棒だらと海老芋については前にも書いたが、他にも頭芋や祝い大根、クワイ、筍の水煮、などなど。

どうしようか、と考えているうちに大晦日の日を迎えてしまい、夕方にスーパーに行ったところ棒だらや頭芋や海老芋などが特価で投げ売りされていたのであるだけ購入した。

さっそくいもぼうを作ってみた。初めてで、しかも食べたことすらなかったが、レシピサイトの通りに作ったところ意外と美味しくできた。まともに購入したらええ値段するので正月くらいの楽しみでちょうどいいのだろう。


正月近い街を歩いていると、街の餅屋に「餅は餅屋で!」とののぼりがはためいていた。正月に餅を食う習慣がなかったので横目で見ているだけだったが、大晦日の日に「やっぱ世間並の正月を送るためには餅がいるかも」と思い、餅屋に行った。家の近くの餅屋は、すでに近所の予約でいっぱいだった。来年は予約しておこう。2番目に近い餅屋はすでに売り切れていた。3番目の餅屋で餅をゲットした。しかし京都以外の都市でこんなに餅屋はあるのだろうか。

正月に、さっそく雑煮を作ってみた。てめえの育った家は雑煮を食べない家だったので、どう作っていいものか悩んだ末、作ったことも食べたこともない京都風の白みそではなく関東風の醤油味にしてみた。普段よく作っている煮物風なわけだが、これが思っていた以上に美味かった。ので、三が日は毎日具や出汁を少しずつ変えて雑煮三昧。あっという間に餅を食べきってしまった。醤油と出汁と餅ってこんなに合うものだとは知らなかった。来年は京都風に白みそに挑戦してみよう。

いもぼうと雑煮で幸せな正月だった。食事以外は眠り続けた父からは感想はなかったが、まあええわ。


 < 過去  INDEX  未来 >


い・よんひー [MAIL]

My追加