解放区

2011年10月13日(木) 何も変わらない

久しぶりにここの日記を読み返してみると、まだ若かった自分が必死にもがいている様子がよくわかる。ある程度は時間や経験が救ってくれるのだろうかなどと漠然と考えていたが、どうやらそれは甘い期待だったようだ。結局何も変わらず、もうそろそろ止めにしようかと考えている自分がいる。

医学の目的が救命なのであれば、我々は常に敗北の歴史の中にいる。もちろんそんなことを考えているのは途方もなく楽観的な同業者か、期待の大きい(ほとんどの方がそうだが)顧客なのだが、実際には苦しみを一部取り除く努力をしているにすぎない。医学とは、その努力が成功する確率を上げるだけの学問だが、もちろん100%になることはない。だが、最近は100%を求める方が多すぎないだろうか。

その落差に愕然として、そろそろ身を引こうとしている自分がいる。


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い・よんひー [MAIL]

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