☆★☆ たぬきの嫁 ☆★☆
相方サンのバスケの大会に応援です。
久しぶりに相方サンのバスケの仲間の方に会いました。
相方サンの親友(花道くん)の車でバスケの会場へ向かいます。
花道くん、突拍子もないことを言いました。
『お前ら、いつ結婚するの?』
一瞬、沈黙。
『明日かな?』
なんて答える、相方。
『年内中に結婚しろよ!』
『渡米するんだっけ?』
『そぉそぉ。俺、いなくなるから。』
『安心しろ。おめぇは結婚式に呼ばねぇから。(笑)』
なんて、ウソかホントかわからない会話。
急に出てきた、結婚の話。
最近まで考えていた話。
相方サンとの結婚。
でも、この間の出来事で一気に崩れ去った想い。
あたしの中では、一からやり直し。
でも、相方サンの中ではどう想っているんだろう?
気になった。
以前、結婚の話をして相方サンを傷つけたから。
それ以来、結婚の話はしなかった。
結婚の話をしてこなかった。
バスケが終わって、相方サンの家に着いてまったり中。
相方サンがあぐらをかいてタバコを吸う。
あたしは相方サンのあぐらに膝枕をする。
タバコを吸い終える相方サン。
あたしは、ふと相方サンにたずねる。
『ねぇ?いつ結婚するの?』
ちょっと驚いて相方サンは真面目に答え出す。
『そうだなぁ。今の仕事を辞めて、新しい仕事をみつける。 その仕事で落ちついたら結婚かなぁ・・・。』
そして照れくさそうに、相方サンは困ったように笑う。
『どうしたんだよ、急に・・・』
『今日、花道くんが言ってたから。』
相方サンの、ちょっと嬉しそうな表情をみて嬉しく思いながら
自分はどこか冷めたまま。
楽しそうに未来を語る相方サンに優しく微笑みながら
あたしは、夢と現実の間にいた気がする。
あたしたちは、結婚するのだろうか?
いつ結婚するの?
相方サンと話す、未来の話。
子供の話。
楽しいけれど、切なくなるのは何故?
あたしには、まだ早すぎた話なのかな?
以前、結婚の話をして相方サンを傷つけたと思っていた。
あの話以来、結婚の話をしなくなったから。
相方サンに、そのことを聞いた。
「・・・忘れた。」
だって。
心配して損しました。
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