☆★☆ たぬきの嫁 ☆★☆
昼間の街中で私は「学生反対運動」をしようとしていた。 一人で活動の準備をしていると、二人の警察官がやってきた。 最近は、学生運動が盛んになっていたので取締りをしているのだ。
一人は年配の警察官で、もう一人は若い警察官。 若い警察官が遠くから見守るなか、年配の警察官が私に近づいてきた。 まだ気づかない私・・・・。 すぐ後ろまできて、声をかけられた。 驚いて振り向くと、すごい形相で年配の警察官が居た。
警察官は、学生活動をしようとしている私を注意した。 そして、ちょっと文句をいっただけで逮捕しようとした。
逮捕しないかわりに、ヤラセロと押し倒そうとしてきた。 私は激しい抵抗をし、逃げた。
細い路地を曲がったその時。 若い警察官が叫んだ!!
『やめてください!!』
その声が聞こえた瞬間、左の首に何かが当たった。 ピストルで撃たれたのかと思った・・・・。 でも、違った・・・・。
刃渡り20cmの刃物が飛んできたのだ。 それが私の左の首をかすめていったのだ。
首に手をあてると生暖かい・・・・。 首にぱっくり開いた感触がある・・・・。 手を見てみると真っ赤な血がヌメヌメしている・・・・。
動脈をバッサリ切られていた・・・・。
声を出そうにも声はでなく、叫び声はあがらない・・・・。 助けを呼ぼうにも、声がでなくては呼べやしない・・・・。
なんとか、ひと通りの多い道まで行き、倒れこんだ・・・・。 這って、道を進む・・・・。
若い警察官が、年配の警察官を押さえ込んでいるのが見える・・・・。 買い物の途中のおばさんが叫んでるのがかすかに聴こえる・・・・。
口から血を吐く・・・・。 首からは血が止まることなく流れつづける・・・・。 首の動脈がドクドクいっている感覚・・・・。
意識はだんだん薄れてきて、周りの声も聴こえなくなる・・・・。 もう死んでいくのか。と絶望が頭をかすめる・・・・。
そして、私は血の海の中に倒れこみ意識がなくなった・・・・。
私は死んだのだ・・・・・。
『痛いっっっ!!!!』
私は、左の首をおさえながら飛び起きた・・・・・。 肩で息をしながら、今のが夢だった事を理解する・・・・・。
あまりにリアルな夢・・・・・。
起きた後も、あの手に血がついている感覚が残っている・・・・。 生暖かいヌルヌルした感触が・・・・。
隣に置いてある携帯の時間を見ると「3時15分」だった・・・・。
みんなが寝静まる中、布団の中でもがく私・・・・。 首が痛くて、切られた感覚が残ってて眠れない・・・・。
携帯に手を伸ばし、相方サンに電話をかけていた・・・・。 夜中の3時24分・・・・。
電話にでない・・・・。 6回目のコールで電話を切った・・・・。 もう熟睡してて起きないのだろう・・・・。
再び私は布団の中でうずくまっていた・・・・。
3時25分・・・電話がなる・・・・。
私にとっての30秒から1分の間はスゴイ長い時間に感じられた。 電話に飛びつくように、すぐにでる・・・・。
相方:「どうしたのぉ・・・・・。」と寝ぼけた声で聞く。
その声を聞いただけで、安心して涙がでてきた・・・・。
友:「・・・・・・・(泣き声)・・・・・・・怖い夢をみたの。」 「私が殺されちゃうの・・・・。」
相方:「大丈夫? もう大丈夫だよ・・・・。」 「どんな夢だったの?」
私は、この夢のことをポツポツと話していき、相方はあいづちを打ちながら 眠いのに一生懸命聞いてくれた・・・・・。
あまりにリアルで感覚が残ってた夢・・・・。 怖くて仕方なかったが、相方サンの声を聞くたびに落ち着いてくる・・・・。
泣きじゃくっていた私はしだいに落ち着き、心にゆとりを持っていた。
相方サンは、寝ぼけながら話をしてくれ声を聞かせてくれた・・・・。
「もう大丈夫?」と聞かれ「大丈夫♪アリガトウ♪」とお礼をいい電話を切った。
その後の夢は、幸せな夢だった♪
昨日の夜、寝る前に相方サンの声を聞いてから寝たかった私・・・・。 でも、もう遅い時間だからといって電話をしなかった・・・・。 電話がかかってこないかなぁ。と願いながら布団の中で待っていた。 しかし、電話が来る事はなくて私はちょっと怒りを胸に寝た・・・・。
だからだろうか・・・・。 怖い夢を見てしまったのは・・・・。
怒りという邪念をもって、夢に旅立ったから・・・・。
悪夢を見た後に救世主が救ってくれた。 その後は、幸せをもち夢に旅立ったから幸せな夢が見れたのだろうか・・・・?
救世主は、いつも私を悪夢から救ってくれる♪ ちょっと寝ぼけた救世主♪(笑)
コレからを私に『幸せな夢』をみせてください♪
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