ちょっと前の「折々のうた」で何だかすてきな詩をみつけた。
薬缶だって、 空を飛ばないとはかぎらない。
(薬缶の「かん」は旧字の方)
入沢康夫という人の詩で題名は「未確認飛行物体」。 上の2文は冒頭の部分とのこと。 水がいっぱい入った薬缶が、毎夜こっそり台所を抜け出し、 町や畑の上を懸命に飛んでゆく。 飛び続けたあげくに、砂漠の真ん中に一輪咲いた大好きな淋しい白い花に 水をみんなやって戻ってくる・・・という詩らしい。
なんだかかわいくてすてき。 ぜひとも全体が読んでみたくなった。 でもこの詩が所収されている「春の散歩」という詩集は絶版みたい。
とりあえず現在唯一入手が簡単な「入沢康夫詩集」というのをアマゾンで 注文しておいたら今日届いた。 少しずつ読み進めてみようと思う。 やさしい詩がたくさんあるといいな。
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