サボテンは歌う。

2004年10月15日(金) 空飛ぶ薬缶。

ちょっと前の「折々のうた」で何だかすてきな詩をみつけた。



薬缶だって、
空を飛ばないとはかぎらない。



(薬缶の「かん」は旧字の方)



入沢康夫という人の詩で題名は「未確認飛行物体」。
上の2文は冒頭の部分とのこと。
水がいっぱい入った薬缶が、毎夜こっそり台所を抜け出し、
町や畑の上を懸命に飛んでゆく。
飛び続けたあげくに、砂漠の真ん中に一輪咲いた大好きな淋しい白い花に
水をみんなやって戻ってくる・・・という詩らしい。



なんだかかわいくてすてき。
ぜひとも全体が読んでみたくなった。
でもこの詩が所収されている「春の散歩」という詩集は絶版みたい。


とりあえず現在唯一入手が簡単な「入沢康夫詩集」というのをアマゾンで
注文しておいたら今日届いた。
少しずつ読み進めてみようと思う。
やさしい詩がたくさんあるといいな。


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