サボテンは歌う。

2004年01月30日(金) 人間ドックに行ってきました。

意を決して人間ドックに行ってみた。

「人間ドックなんかに行って、何か悪いところが見つかったらどうするんだ!」
(by土屋賢二)という気持ちもあったし、めちゃめちゃまずいというバリウムを
飲むのも嫌だし全然気が進まなかったけれど、「自営業は体が資本!」と
思い立ち、友人Sと共に申込をしたのだ。


朝。いつもは下り電車に乗っていてラッシュを回避しているのに、思いっきり
通勤ラッシュの電車に乗る羽目になってしまい、それだけで具合が悪くなる。


病院到着後まずは採血。
前に並んだ人たちの中に「俺、採りにくいって言われるんですよ」なんて言ってる人が
結構いたけれど、どの人も技師さんは「これなら大丈夫ですよ」って言って
簡単に採っていた。

皆、そんな程度で「採りにくい」なんて言わないでほしいわ。
自慢じゃないけど、私の血管ほど血の採りにくい血管はない。
私以上に採りにくい血管の人なんていないね。
・・・うーん、本当に自慢じゃないなあ。

「採りにくいですよ」という私の自己申告に、技師さんの方も初めは
「またこいつも同じこと言ってるな」くらいに思ったみたいだけど
私の腕にバンドを巻いて血管を探してみてちょっと焦りだした。

腕をもんだり、こすったり散々やったけど、結局
「これは私じゃ無理なので後で看護師さんにやってもらって下さい」と
言われ後回しにされてしまった。


色んな検査をやった後、呼び出され再度採血。
今度は看護師さんだったけどやっぱりなかなか血管は見つからない。
何とか見つけ出してもらって3本までは採ったけれど、そこで血の流出が止ってしまい
最終的には左手の甲から採血。
こういうところから採ると痛いんだよね・・・。
「採りにくい血管持ち」の私は手の甲からの採血に慣れているけれど、看護師さんが
しきりに申し訳ながっているのが逆に申し訳なかった。

でも私が交通事故に遭って意識不明の重体になった場合、ちゃんと輸血してもらえるのか
すごく心配。
輸血しようにも血管が見つからなくて手遅れ・・・なんてなったら洒落にならん!
それとも採血する血管と輸血する血管て違うのかな?


恐れていたバリウムは思ったより苦しくなかった。
それより問題は直腸診ぢゃ!
こんなに屈辱的な体験というのは滅多にないのでは・・・。

まあやられる方も嫌だけど、1日に何人に対してもこんなことしなきゃならない
お医者さんも大変だわ。


何だかんだで午前中で人間ドックは終わってしまった。
何の問題もなかったお祝いと辛い思いをした(とくに直腸診)自分たちにご褒美を
ということで、昼食は優雅にホテルでランチ。
平日の昼間にこんなにゆっくり食事するのなんてありえないからすごくいい気分。
ああ、有閑マダムになりたいなあ。


食後、同じホテルのエステへ。
やさしく顔をマッサージされると気持ちが良くてぐーぐー寝てしまった。
エステ終了後も飲み物なんかを飲みながらSとおしゃべり。

ところがかなり癒されていたのに、途中で衝撃ニュースが入り、
Sも私も一気にブルーな気持ちに。
同期の子がとんでもない大きな仕事をやったという話だからいいことなんだけど
彼我の差を感じて落ちこんでしまった。


エステの癒し効果が薄れてしまったので気分を高めようとエステを出て
ホテル内の喫茶店に移動。
おいしそうなケーキと紅茶のセットを頼み、ちょっといい気持ちになっていたら突然
「お客様!」という声が。
振り返ると、エステの店員さんが青い顔で近寄って来ていて一言。



「エステの代金を頂いていないのですが」



・・・ああ、何と言うこと!
あまりにショックを受けてたせいか、すっかり代金を支払うのを忘れて
出てきてしまっていたのだ。
私たちがあまりに自然に店を出たので、店員さん(追いかけてきたのとは別の人)も
私たちがまだ支払をしていないことに気が付かなかったらしい。

店員さんに平謝りしてすぐに代金を支払ったけれど、そんなうっかり者じゃあ
たいした仕事も出来ないよなあとまたしてもしょんぼり。


人間ドックだけじゃなくて頭の検査もした方がいいのかもしれない。


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