||〜*…clover…*〜||
There are all in one.
◆cloverに出てくる人々◇|*|◇エンピツ書きに48の質問◆
「今日の夕方お祭りがあるって。一緒に見にいこ?」
そんなことを言い出した幼馴染は例によって例のごとく待ち合わせの6時に30分も遅刻してきて、相変わらずすぎてもはやため息も出やしない。
「うん、、ごめん。着付けに時間かかっちゃって」
濃紺に鮮やかな金魚の柄が泳ぐ浴衣を着た彼女がくるりと回れば、すそがひらりとゆれて、金魚がはためく。
「おばあちゃんのお下がりなの?似合う?」
似合うよといえるほど器用ではない僕は、苦笑で答えて、それでも彼女は満足したようにうなづくと、一歩二歩散歩と、軽い足取りでスキップ。
「何してるの?」
3歩先から振られた手に片手を挙げて返した僕と彼女と、夕焼け掛かった夏の空。
浴衣用のぽっくりをはいた彼女のペースに合わせて。 生ぬるい空気の中転ばないように、ゆっくり、隣に並んで、歩いた。
+ + +
今日は買い物に行った。 あまり天気はよくなかった。 ご馳走さんの総集編を見たけど途中で寝た。 お母さんが掃除用具を欲しがった。 ハタキみたいなのを買っていた。
普段と同じ一日だった。
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