||〜*…clover…*〜||
There are all in one.
◆cloverに出てくる人々◇|*|◇エンピツ書きに48の質問◆
勝負がついたかのように見えた盤面は
一枠マスが拡がる度に その度に
く つ が え る
奈
落
気付けば俺は彼女の背中をナイフで何度も刺していて
再定義 「彼女は自由であってはならない」
彼女はゆるやかに笑って、確立された殺意を向ける
「私から自由を奪おうとする奴は」
なんぴとたりとも。 (選んでくれて、ありがとう)
万の思考で埋めるのが少女の役目 一の事実で広げるのが青年の役目
盤面は回転し
"何度だって回転し"
その度に
彼女は弾の籠められていない銃と殺意を彼に向け 彼は何一つ守れないナイフで全ての庇護を彼女に与え
最低で最悪な 矛盾の戦いが
今も尚、否、今から「始まっていたという事実」に
繰り返される世界。
終わらない悪夢
否、
「パンドラの箱って知ってる?」 と、彼女は問うた。 当たり前にそんなものは知っていると、彼は神話を口にする。 「パンドラが箱を開けるとありとあらゆる厄災が飛び出し」
「――最後に一つだけ残ったのは」
だから彼女は。
経験則 「世界には救いしか存在しない。」
否、再定義そして経験則 「世界には救いしか存在しないと定義付ける限り、世界には救いしか存在しない。」
当たり前の理屈を述べて
彼女は俺に引き金を引き――
「ばん!」
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