日々、ポケットへつめこんでおいたこと。
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2005年05月13日(金) 大正13年

ちょっと、昨日の自分の怒り方は大人げなかったかなぁと反省。ちょっと、だけね。

職場に、シャンパンブランチで飾らせてもらっていたときの切り絵を、小さいのひとつだけ持って行って飾ってあります。受付のスタッフしか見ることのできない場所だけれど、頭にごはんがのっているまぬけな絵で、忙しくてバッタバタなときにも、ふとその絵をみると、はははっと思います。一緒に働いているひとも、治療室を走り回りながらも、なんかこれ見るとなごむわと言って下さって。嬉しいです。

わたしのいる受付はちいさなお子さまの患者様が多いのですが、お年寄の方も中にはいらっしゃって、予約表に大正13年前後が生年になっている方がいると、とくに女性だと、どんなおばあちゃんがくるかなぁとなんとなく楽しみになってしまいます。
なぜなら、一緒に住んでいるわたしのおばあちゃんが大正13年生まれだからです。

今日も大正13年生まれの方がいらっしゃいました。
今日のおばあちゃんは、大きくてぶよぶよしたおばあちゃんでした。
小さな声でぶつぶつぶつぶつ、何か話しかけてくださるのですが、わたしも仕事をしながらなのであいづち打つしかできなかったけれど、他の患者さんのことや先生の事や、ほんとによく見ていらしゃって、とても頭の良いしっかりした方だなぁと思いました。うちのおばあちゃんとは全然違うなぁ。たぶんもっとぼんやりしてるはず。でもこういうおばあちゃんもまた素敵ですね。かっこいいなぁと思いました。

わたしのおばあちゃんは小さくて可愛いのです。でも勝手でのんき。
決してぼけているわけではないのに、とんちんかんなことを言っては、日々お母さんにしかられています(姑なのに)。
そして、毎日どこかへいそいそとでかけていきます。
行き先は実に様々で、近所のジャスコだったり、あんまさんだったり、名古屋城博だったり、サンシャインでラーメン食べて観覧車へ乗ってみたり、毎月21日は日泰寺だし、毎週土曜日はカラオケだし、きんさんぎんさんがいた頃はかるくおっかけしてみたり、演歌でワルツを踊ったり。

おばあちゃん時間は、いつもゆるやか気ままです。木曜日と土曜日も、平気でまちがえます(土曜日だと思ってカラオケ教室行ったらだぁれもおれせなんだ、って。今日は木曜日なんだねぇと、夕飯時に言ってました)。

お母さん、まぁいいじゃない。
大正13年生まれのこのリズムは、きっといくつかのスピードやテンポを経て、それぞれの今のリズムに落ち着いたのだよ。わたしからしたら、ちょっと羨ましいし、憧れます。

明日はどんなおばあちゃんに会えるかな。


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