もてる女
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「もういい!帰るから!」
珍しく怒ったAが言い放った。
「勝手にしたら!!もう二度とこなくていいから!」
私も負けずに言い返した。 些細な喧嘩から大喧嘩に。 Aは私の方を見もせず部屋から出て行こうとした。
「これもって帰りな!置いておかれても困る!!」
以前から私の部屋に置かれていたジャケットを彼に投げつけた。 彼は受け取りもせず部屋をでようとしている。
「もって帰れ!って言ってるでしょ!」
ドアのあたりまで彼を追いかけた。 彼は振り向きもしないで出て行った。
ドアの外を見た。 彼は階段を足早に下りていく。
もう!なんなんだよ! むかついてむかついて、はだしのまま部屋をでて 彼を追いかけた。 まるで頭おかしい人みたいだ。 怒ってそんな行動をしている頭の片隅をちらっと そんな考えが浮かんだ。 でも、やっぱりそれよりむかつく!!
アパートの外に出てやっと彼に追いついた。 もう一度背中から彼に叫んだ。
「だから!もって帰れっていってるでしょ!!!」
ジャケットがなんとかいう問題ではない。彼が私のことを 完全に無視して帰ろうとしているのが気に入らなかった。
「聞こえないの!!」 手に持っていたジャケットで力いっぱい彼の背中をひっぱたいた。
ばし!! 自分でやっといて痛そうだなって思った。^_^;
彼はやっと振り向いた。 振り向いてた顔には当然ながら怒りがみえた。
殴り返される! 殴られるのを一瞬の間に覚悟した。
彼の目の中にはパジャマ姿ではだしで追いかけてきたみすぼらしい姿の 私がいた。
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