++ diary ++
- 諸行無常 -
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昨晩深夜、先日亡くなった彼の弟さんから故人の携帯からメールが入った。
故人の力となって下さりありがとうございます、お近くにお越しの際はお寄り下さいと、そんな内容のメールをわざわざくれた。
死後、落ち着きを得たのだろうか、丁寧なご様子でメールを頂いた。
昨晩は故妻の仏前に2本線香を燈し、共に供養をした。
オレの知り合いに家庭のために身を削り頑張っている親が居る。
オレと年齢もそれほど変わらない。
その人は家庭のために、家族のために、身を削る。
削り尽くしても、削り尽くしても、また削る場所の無い身を削る。
その人は慈愛に満ちた人。
人の苦痛や苦労を見過ごせないやさしい心の持ち主。
愚痴をこぼす事も多くなく、ただ無言に体に鞭を打ち続ける。
感心以外の何物でもない。
人に施す慈愛を持っている人間を数人知っているけれど
本当に心から慈愛を尽くし、与え続けられる人が、この世の中に居るのだなと
考えるだけで、まぶたが熱くなる思いがした。
そうした人たちを見て、自分の愚かさや不甲斐なさを知り、偽善的な過剰行動に釘を刺し、もっと自分への驕りを削いでいかなくてはならないと
改めて思わされる。
人は様々。
オレの様に人に迷惑しか掛けられない様な人間が、人のためになりたいとさえ思う矛盾もまた驕りだろうと、自責に止まない。
生きる力を持つ人間らしい人間がオレの周りにも居ることを忘れない。
toto
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