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- 諸行無常 -

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2004年11月12日(金) 青木ヶ原の樹海

青木ヶ原の樹海を彷徨う自殺志願者のテレビを途中から見た。

いつ見てもいつ行ってもここは鬱蒼としてて怖い。

まだ小学生だった頃、兄貴と親父とで良く度胸試しをした。

色んな怖いところに夜中に行って、度胸と根性を試された。

怖い物を作らない、そういう親父だった。

色んな事をしたけれど、ある日、東京八王子市に取引先が有り、親父の出張に付いて行った時

兄貴と樹海の近くを通って見たいと言った。

親父は相当遠周りをして、樹海を西湖の方へ向かい自宅への帰り道にしてくれた。

俺と兄貴はその数日前に樹海を舞台にした亡霊のテレビを見たばかりで

怖くて寝たふりをしていたっけ。

それから大人になり、バイクのツーリングや車で遊びに行った時

あのあたりを良く通ったりした。

やっぱり昼間でも森の中は静かで暗い怖い場所だった。

途中、身よりの無い男性が一人、取材の人に諭され、自決を改めた。

その人を見て、色んな事を感じてしまった。

今、色んな事に気持ちが落ちていて、マイナスな発想しか出来ない自分に

聊か恥しさを覚えつつ、人のなぜ生きなければならないか、を

またしても改め考えさせられた瞬間でもあった。

おれはいつも生きなければならないと言う使命感で今を生きている気がする。

自分を責め始めるそこには終わりが無い。

真っ暗闇まで落ちていく。

良い大人が切ない事を考え恥しい。

翌朝へんな夢をみた。

カラスの大群に自分が啄まれ食われて居る夢だ。

怖かった。

唸り声をあげて寝ていたと思う位、自分で声を出しているのがわかった。





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