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2004年10月19日(火) インプレッション

コラードのオーナーズマニュアルが付いていないので(有ったとしてもUS仕様の英語のみだけど)

先生の先輩にあたる先生がコラードのVR6を乗っていると言うので

マニュアルを借りてもらった。

この先生はこの車を新車購入しもう17万キロにも及ぶ距離を乗っていると言う。

やはり魅了する何かを持っている車なのだと痛感した。

無論玉数が少ないせいで振り返られる事も多いのでそういうショーファードリブン的な心地良さも有るのだろうけど。

全100数十ページにも上るマニュアルをコツコツとコピーして

自作でオーナーズ・マニュアルを完成させた。

ニワカ笑い。

でもこれで無い部品がなんなのか、機能が何なのかを知る事が出来た。

ヒューズ24個、ルーム・バックミラー、リアゲートランプの3点を2000円余りで探す事が出来た。

色んな部品がまだまだ必要だけど、今はお金が無くて、たった数千円でも手がかけられない。

一つ気付いた事があった。

センターコンソールの延長に有る、シフトノブの横のボタン。

それは『S』となっており、大体のそれがオーバードライブもしくは雪道発進用の為のホールドボタンだと思っていた。

紛れも無くおれのそれもスポーツモードのボタンだったのだが

こういう車に平穏平常な走りを強いる事自体無理な話だが

エコノミーで乗っているとどうしても1〜2速、2〜3速までのキックダウンやシフトショックが大きい。

これまでのオーナーがスポーツシフトしてきたと感じさせる乗り方をCPUが記憶してしまったのだろう。

(AT車はどんな車でも大概コンピューターによってその人の乗り方などを記憶するシステムになっているそうだ)

引っ張ってギアチェンジ。

引っ張ってブレーキ。

そんな乗り方だったのだろうと思っていた。

実際US仕様はATがこの車にあっていない。

なんてこじつけて、そんな風にたかをくくっていた。

タイヤも劣化が酷くいつパンクしてもおかしくないので

ユルリユルリと走っていたのだが、たまたま朝のラッシュ時に車を出すと

後ろからものすごい勢いでSUBARUインプレッサが走ってきた。

タービンを思いっきり効かせた加速による走りで

あっという間に、おれをバックミラーの後ろにおいやった。

今時の車は誰が乗っても早く、そして安全に出来ている。

そんなあからさまな車の追い越しにカチンと来て、おれの手元に来て初めてこの車にフルスロットルをくれてやった。

『S』モードにして。

すると通常のオーバードライブのそれとは明らかに違う加給機(SC)の働きが

手に取るように解るほど加速した。

この車は13年前の車で勿論0⇒100km加速は遅い物のSC独特のトルクが有る。

『S』モードのそれは確かにスポーティーを煽る加速をしてくれた。

この車は8バルブで今時の高回転型16バルブにしたらその半分しか無いので

役割としては情けなく見えるが、実はヘッドが軽い分、吹け上りが軽いのが特徴。

そしてフロント60%の重量配分を感じさせない、SCのパワーと1100kgほどしか無い車重、ハンドリングの軽さが

思い切り発揮された瞬間だった。

もちろんインプレッサに追いつくわけなど無いが、ここでまた愛着が湧いてしまった。

こいつの頑張っているエンジン音を聞くと、大事に直してやろうと言う気持ちになった。

さすが伊達に『KARMANN』のプレートをつけて居ないなと実感した。

回頭性の高さは既に乗った瞬間で解る物の、走行性能、直進性以外での加速、ハンドリングについては

しっかりと乗り、色んな場面に出くわさないと解らない。

この車が羊の皮を被った狼ぶりを発揮したのに、聊か満足した。

一つやっぱり気になるのは一般道を走るには余りにも突き上げ感のある扁平タイヤには、もう少し工夫のあるサスペンションが欲しかった。

まぁリアルスポーツを語る当時のスペックにはこれくらいのサスが必要だったのかもしれない。

もちろんノーマルサスで充分な攻めを期待できるだけの低ロールと少ないアンダー。

リアルタイムにこいつを乗っていたユーザーは相当回して乗っていたんだろうけど

おれは今は優しく乗るしか無い。

しかし猫背なこの形はやっぱり車高調したくなる気持ちは解る。

でももう車高調した車はコリゴリ。

すぐ断線するし、振動に耐えられない。

しばらく又1000円単位の部品探しをしよう。

しかしおれの風邪良くならない。

耳も聞こえづらい。

久し振りに引いた風邪だ。

長引きそうだ。










toto