躓く人間は手を付いて足を立て、起き上がる。起き上がるほんの一瞬に、手に何かを掴む事が出来る。普通に起き上がるので有れば、手には何も掴めない。ほんの何の気も無しに、一握り握り締めて見ればいい。それはただの小石なのかも知れない。でもひょっとしたらその小石はダイヤモンドなのかも知れない。人は躓く度に何かを握り締めて起き上がらなくてはいけない。なぜならば1度しか無い人生なのだから。