++ diary ++

- 諸行無常 -

日記の表紙に戻る過去の日記新しい日記


2004年03月25日(木)

病に倒れて早何月と闘っている『やつ』から時々メッセージが携帯から飛んでくる。

彼は術前になると意気消沈し、心細さを訴える。

今日は移植手術をビビって連絡してきた。

それはそうだろう。

話しを聞いただけでも身がすくむ。

それを術前に看護婦から聞かされれば、それだけで身がすくむのは仕方無い。

ただ彼が俺に求めているのは『強さ』で有って『慰め』では無い事だ。

俺の口から出る『悪い口調』と『強い言い切り』を欲しがっているのが解かる。

人と同じ言葉を欲しがるのなら、あえて俺にいまさら声をかけて来ないと思ってるからだ。

病人にとって『がんばって』とか『だいじょうぶ』とか、そういう気持ちも欲しいだろうけど

強く頑張る時に支える言葉や叱咤ってのは欲しいもんだ。

それを胸に負けるもんかって気持ちで頑張れるから。

俺は彼に色んな言葉を送った。

強い俺で居る事を彼に伝えるために言いたく無い言葉も言った。

でもそれで彼が意志を強く持てるなら、頑張ろうと思ってくれるなら

それも仕方無いと思った。

たとえそれが偽善と感じられてもだ。。。





toto