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- 諸行無常 -

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2004年03月14日(日) 神戸児童殺害事件

ついに社会に鬼畜と呼ばれた少年が歳を21にして放たれる事になった。

常に賛否両論。

おれはこの少年の幼少記録を知り読んで見た。

彼は幼少から両親に気に入られようと誉められようと

何事にも努力を重ねていた子供だったそうだ。

ところが比較対象され常に父親から受ける体罰、叱責、怒声。

これが彼の心を惑わせ苦しめた。

人は誰しも思春期やそこに至るまでの間に家庭環境の影響をかなり受ける事になる。

そこで受けた状況が心の扉を閉じさせ、また開かせる。

彼は誉めて欲しかったそうだ。

犯罪に至るまでの間、彼は動物を殺し、いたづらに生き物をもてあそんだ。

彼の精神を代弁する医師はこう言った。

「動物を殺したりもて遊んでも何も言わない親が、どうして人を殺した途端に責めるのか。 どうして犯罪をした途端に父親ぶるのか。 どうして放っておいた癖に今ごろ傍に寄りたがるのか(父が)」

彼自身心の寂しさをやるせない気持ちで何かにぶつけ

大人へのアピールをしていたに違い無いとおれは思った。

両親は気付けなかったのだろうか。

彼のSOSに。

この景気で益々同じように子供と向き合う時間の少ない家庭が増え

両親共に働き、子と共に過ごす時間がやがて減り、大きな間違いを犯した時に

初めて気付く子供への愛情不足。

そんな家庭がきっとまだまだ出てくるに違い無いと、おれは思った。

今こういう事件が多い中、自分の子供へ向き合う環境が間違って居ないか否かを再度考える必要があるのでは無いだろうか。







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