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2004年01月10日(土) |
メリノウールという素材 |
メリノウールと言っても粗悪な物からイタリアのエクストラファインメリノなどいろんな種類が存在する。
世間一般的に出回っている国産の認証規格「ウールマーク」の物、これが一般のメリノ種だ。
粗悪な物は一見して解らない。
触っても解らない。
ではどうして見分けられるのかと言うと
洗濯をすると意外に解る。
もちろん購入前に判断するのは困難だ。
失敗の無い洗濯をするには、呼称は各各異なるが、スーパーファインメリノ、エクストラファインメリノと言う表記種類を選ぶと間違いが無い。
あとはイタリア産のメリノウールを選んだり、なるべくゲージ(編目)の細かい物を選ぶといい。
現在エクストラファインメリノなどはウォッシャブルな物が多く、自宅で相応しい洗剤を使いホームクリーニングできる物が多い。
とある番組の調査でかたや3万円のカシミアとかたや数千円のメリノ種を触って
比べさせたところ7割近くがメリノを心地良いと答えたそうだ。
たしかに触ればカシミアの方がシットリ感があったりするので解るのだが
カシミアにも3種類あり、毛の一本の中で値段が違う。
根元、真ん中、外側(外気に触れる方)となるのだが
根元は当然のごとく生え際なので柔らかく上質で高い。
外側は外気に触れているためややガサツキ感があり薬品で柔軟化させるので
両方とも最初の触り心地はわかりづらい。
但し毛玉には両方なるのだが、根元の方がよりなり易い事は確か。
この様に根元と外側だけでも数万円の差がつく事もあるのがカシミアだ。
メリノウールは一般的に洗った後の方が柔らかく触り心地が良くなる。
おそらく先般の番組の調査のカシミアは粗悪なものだったに違い無い。
メリノウールはまだまだ進化しているので、オーストラリア、NZ産を基本に加工された海外ウールのグレードは遥かに高いものになって行くだろう。
ちなみにスーツ等の素材として使われる タスマニアンウールなどはスーパー120S位になるとパンツ一本の値段を4万〜5万にあげる事が出来る。
ゼニアやロロピアーナ製ならまだ高くなる。
いい年齢の取り方と共にこういった雑学を持つのも
周囲とのコミニュケーションのいい道具となると思えばこんな勉強もまだ楽しいものだ。
toto
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