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- 諸行無常 -

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2003年09月04日(木) 老後と介護の現状

老人介護の特番を見た。

現在お年寄りの数が増え始めてから老人関係の介護系民間企業が増えている。

役所でする介護、民間でする介護、どちらがされる側にとって嬉しいのだろうか?

答えは民間も役所も同じだ。

受ける人たちは自分の家で過ごしたいと願い、数ある施設に入りたくて入る訳でも無く

各戸が持つ理由などからそれを余儀なくされているケースがほとんだそうだ。

家族から見放された気分を持ったお年よりはどう感じているのだろう。

もちろん痴呆老人も居れば身体的障害老人もいる。

そのケースは様々だ。

昨日の施設のドキュメンタリーの中に、妻を介護する数人の旦那さんたちの

話があった。

みんな高齢で、70代から90代なのである。

そのお爺さんたちがヘンジも出来ない妻に対して介護をしている。

痰の吸引も2時間置きにする。

睡眠時間などあるはずが無い。

こんな問題を抱えながら川に病床の妻と共に身投げをした夫婦が居た。

奇しくも夫だけが助かってしまい、懲役3年、執行猶予5年という殺人罪になってしまった。

同じ事を考えている老夫婦は多いと言う。

日本の中にどうして矛盾した税金の使い方が是正され無いのかが不思議で困る。

最近ドラマで『ウォーターボーイズ』、『クニミツの政』というのが放映されてるが

これを見るたびおれは涙が出る。

それはこてこてのスポコンと人間臭さで町を変えようとする物語なのだが

共通して人が手を取り合い輪を組み、それぞれが大きな波に逆らっているからだ。

納得のいかない物に対し長い物には巻かれろとばかりに流される

日本の国民たち。

自分が非力だからと悲観し今を生きられれば良いとそればかりが聞こえてくるような

風潮におれには取れる。

かといって、おれが何かを変えられるわけもなく、こうしてただ評論づいているだけの人間だが

矛盾は大きく脹らみ、老後の話しにまで及んだ。

おれは自分が小さな頃からあまり人の為にはならない人生を送ったと思っている。

だからこそ今、おせっかいが働いているのかも知れない。

客だった医療ミスで半身不随になった人の戦いにも一役買おうと

地元マスコミに訴えた事もあった。

それでも何も変わる事も無かったが、やはり自分が自己満足だけで終わらない様にするためには沢山のコネが必要だった。

こんな正論然とした問題にまで政治的力と言うのは及ぶのだ。

総理大臣を何度変えようと、政局をどこが牛耳ろうと、なんら変わらない失望感だけがあるのはおれだけだろうか・・・・。


toto