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- 諸行無常 -

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2003年03月25日(火) 小春日和と快音と

このところ結構な小春日和が続いている。

日陰はさむいのだが結構暖かく長閑な日和だ。

こんな日に昔は仕事をさぼって峠にいったものだ。

軽井沢にハイシーズンの半年間店舗を構えていた頃のこと。

軽井沢という所は単なる行楽地だけでは無く

車好きのエンスージアストたちが募り各車種別社ミーティングをおこなう場でも有った。

目抜き通り沿いに店が有ったため結構な車の数々を目にしたが

ランボルギーニ・ミーティングやオールド・フェラーリ・ミーティングは

圧巻で、他のミーティングを圧倒していたのを覚えている。

そのなかでもおれの好きなミーティングは

ロータス・ミーティングとアルファ・ミーティングだ。

ロータスというのは古くからイギリスに君臨する老舗の車メーカーで

昨今はあまり自社製品を本気で作る事が無くなってしまった。

これは不景気からくる企業買収の為で親会社に制限されてしまう為だ。

それから後出のアルファロメオはイタリアのやはり古くから有る自動車メーカーだ。

こちらもやはり買収されている。

しかし許された許容範囲が違うのか着々とここ数年の販売台数を

伸ばしている、希少なメーカーだ。

両者共に共通しているのが、買収こそされたものの

強烈なエンスーたちが支持するものに対して微量ながらも応えようという

没個性を演じないクラフツマンシップをしっかりと持った自動車メーカーだからだ。

ここ数年の日本車は格段にレベルアップし欧州車や北米をも席巻する勢いを

つけている事は言うまでも無い。

これまでの日本車のイメージは安くて壊れないと言う事だけが海外からの

単一評価だった。

しかし最近名乗りを上げている車種はしっかりとしたコンセプトにそって作られ

品質が格段にアップしている。

本当の意味で評価され始めた。

その証拠に他社がこぞって日本車を購入し研究に至り、日本車からはじまる機能的な部品や車中の使い勝手が他社にも浸透普及し始めている。

だが一部の日本車メーカーを除き多くの日本車に言える最大の欠点は

乗り心地とクオリティを両立できない事。

これには経済的な背景も勿論有るのだがハードを優先しソフトを殺してしまうか、

もしくはソフトな部分を優先しハードな部分を殺してしまうか である。

海外の車の捉え方に多くの人が持つ壊れ易い、部品が高いなどのイメージも

先入観でもっている人が少なくない。

確かに船便利用のせいも有って部品は多少高いが工賃は設定されてる時間工賃なので

国内どこでも一緒だ。

結局両立する事の難しさを露呈するだけの海外のメーカーだが

日本の車は高いところで両立している訳ではなく

その多くが両者を少しづつ削り両立させて見せるという日本のお家芸だ。

話はそれたが春から夏にかけてのアルファミーティングには様々な

アルファロメオがやってくる。

その中でも幌付きのアルファ・デュエットやスパイダー・ベローチェ

古くはジュリエッタ(1600)、ジュリア(1800)、ジュリアスーパー、SS

などそうそうたる面子でやってくる。

それらは峠道を登っていく時に音が下の方まで聞こえるのだが

快音ゆえに耳障りではない。

街中を流す耳障りな、にわかイジリの車のそれとは 違う事が素人にも

解るほどだ。

車にのって少しのチーズとパンとクォーターのシャンパンを持ちお気に入りの曲をかけて山を登る。

そして山で昼寝をする。

これぞツーリングの醍醐味。

いい季節になりました。







toto