鼻くそ駄文日記
目次へ前へ次へ


2004年01月06日(火) 新年会

新年会で悪酔いしたのは
他ならぬ君のせいでした
悪態だってわざとです

ぼくは君の笑顔なんか
見たくありませんでした
君にいい人で
いてほしくないんです

あれは十九歳のときでしたか
この世の中に美しさが
あるならば
きれいなものを選びたいと
若さと情熱に溢れた君は
語ってましたね

あの頃はぼくも
いまよりずっと純粋で
汚い大人になりたくない
金儲けしか考えていない
政治家は死ねなどと
若さに任せて勝手なことを
言い放ち
君に大いに賛同したものでした

しかしあの頃のぼくは
もういません
ずるい知恵も覚えました
お金もほしいと思います
そして何より
他人に厳しくなりました

いまだに優しく
自分が損してでも
他人に得をさせるような
君とはまるで違う
人間になってしまいました

そしていま
そのことを後悔してません

ぼくはいま
君が毎日ひどい貧乏くじを
引かされているのを知っています
それでも君はけなげに笑い
周りの人が喜ぶことばかり
考えているのも知っています

ある人が君のことを
悲しい人だと言ってました
君はこの意見に反論しますか
ぼくは深くうなずきました
優しいと悲しいは同じことだと
ぼくは思います

だからぼくは
悲しさを怒りに変えて
叫ぶ君を新年会で見たかったんです
君にしあわせになってほしいから
優しすぎて
周りに気をつかって
笑ってばかりいる君を
見たくはなかったんです


iwa |MAILHomePage

My追加