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Ain't it? - 2003年06月05日(木)

剣道で使う竹刀にはちゃんと性別・年代ごとの規格がある。
公式な大会では検長・検量という検査を経て使用許可が下りる。
その名称の通り、長さ、重さも当然ながら、竹が傷んでいないか、
弦や中結いが緩んでいないかなど事故防止のための検査でもある。

現在の男子選手の竹刀の規格は以下の通り。これについては
頻繁に改正されており、僕が小中学校のころはもう少し軽かった。

小 学 生 3尺6寸以内 370g以上
中 学 生 3尺7寸以内 440g以上
高 校 生 3尺8寸以内 480g以上
大学・一般 3尺9寸以内 510g以上

自分の特性に合わせて規格より短い竹刀、重い竹刀を用いる人もいる。
実際、僕も小学校のころは一時期450gの竹刀を振っていたことがあった。
(これは単に鍛えるためだったので自分の特性に逆行しているが。)

特に長さの変化は間合いの鬩ぎ合いに大きな影響を与える。
例えば、小学校から中学校へ進学すると今まで跳んでいた
距離では届かなかったりするので最初は若干戸惑うことになる。
たった1寸(約3cm)の差が勝敗を左右するのである。

それだけに竹刀の調整には気を使う。長さ・重さの他に重量のバランスや
柄の握りなど、自分に合ったものでないと集中力を欠くことさえ起きる。

要するに何が言いたいかと言うと、
持った時点で自分の獲物の質を見極められないようではプロとは言えない。
“練習用のを間違って・・・”などという言い訳は通用しない。

僕の練習用(素振り用)の竹刀には先端に鉛が仕込んである。
当然試合で用いたら人命に関わる。それこそ間違いは許されない。

あなたは誰かに怪我を負わせることはなかったが、
ファンの心と自らの偉業に大きな傷をつけた。



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