September 〜 其之壱 2002年度上半期 - 2002年09月27日(金) 今年度上半期の総括や院試についての所感を三日連続で綴りたいと思います。 大学についての記述になりますので嫌いな人は読まない方がいいでしょうし、 むしろ進路に悩む高校生や大学生の参考になるのであれば幸いかと存じます。 3月に大学を卒業し、4月からは科目等履修生という苦肉の策を講じたオレ。 メンドイので人には研究生って答えてるけど、微妙に違うんだよね。 とりあえず中学の教員免許を取得するっていう大義名分のもと、 一年間仙台にいることになったけど、その先は何も見えてなかった。 ちなみに高校の教員免許(一種・数学)は取れてるんだけど、 オレの年代から中学の免許取るには特殊な実習が課されててね。 学部時代はその暇がなかったのだよ。 秋田にも中高一貫の学校が設立されたりして、 取れるうちに取っておこうかなと思ったんだ。 それから7月半ばまでいろいろ考えてたんだけど、 やっぱりもうちょいどこかで勉強しようと思い始めた。 学部時代は大して勉強してなかったし、 就職したら今以上に自分の枠が広がる機会もない。 このままバカなままで人生終わりたくない、 そう思うようになった。 実は学部時代に興味があった分野があった。 金融工学やファイナンス、デリバティヴ、トレーダー、資産運用、etc。 要するに市場に活きる数学なんだけど、 そういうのはたいがい証券会社や保険会社、銀行に就職してからの話で、 純粋数学がメインの理学部数学科ではあまり扱う分野じゃなかった。 一時、保険会社に行ってアクチュアリーをやりたいとも考えたんだけど、 親にさんざんけなされて頓挫。まあ、諦めたのはオレなんだけど。 そんでだ。 そういった分野ができるとこないかなと思って探したらちょいと関東の方にあった。 他大か。 不安もあったし、新天地に活路を見いだすのもいいかなとも思った。 幸い試験時期が遅いので考える時間は十分にある。 そうこうしてるうちにうちの大学の院試の締め切りが近づいてきた。 とりあえずどこか受けてみよっかなと思ってもらってあった要項を見る。 理学研究科、工学研究科、情報科学研究科、 この3つは試験日が重なっていたりするので受けるとしてもどこか一つ。 今さら水の合わない理学研究科(数学)を再び受ける気はないし、 工学の機械か電子あたりもおもしろいかなと思ってた。 そんな感じで要項を眺めていたら工学研究科に見慣れない専攻があった。 なんだこれ? 新設? 去年も工学研究科を受けようとして要項を見ていたので まさか最後の項目に新設の専攻があるなんて思わなかった。 一ヶ月くらい要項持っていたのにすっかり見落としていた。 研究内容のページを開く。 「金融・・・ファイナンス・・・資本戦略・・・ベンチャー・・・」 オレの興味をそそる単語が並んでいる。 そしてもう一つ。 「知的財産権」 実は4月からの3ヶ月あまりただゴロゴロしていたわけじゃなかった。 時折、就職説明会などに出向いたりもしていて、 その中で特許事務所の話に若干ひかれていた。 先日はDVDの技法を巡って日本の企業が中国の複数企業を訴えたばかりだったし、 青色発光ダイオードを発明した中村教授への報奨金がたった2万円だったなんていうのも 特許権に関するトピックスとして有名なところだ。 これやりてぇ。 ここ行きてぇ。 風が吹いている気がした。 やっと時間が動き出す気がした。 それはずっとそこにあった。 ただ自分が出会うか否か。 それこそが邂逅の妙。 そしてオレは出会った。
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