ふうこの日記
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2003年11月12日(水) |
死ぬまでにしたい10のこと(激しくネタバレ) |
と言う映画を見て来ました。独断と偏見で感想を書きます。 この映画を見ようと思ってる人はネタバレバレですので気をつけて下さい。
凝った作りの映画ではありませんでした。 つまり題名どおり不治の病にかかった主人公(24歳)が死ぬまでに したい10のことをやるだけです。
17歳で優しいだけがとりえのように見える建設現場(プールを作っている)の作業員のダンナと結婚して二人の娘(6歳と4歳)とトレーラーハウスで暮らしている。本人は夜間に大学の掃除婦として働いています。 貧しいけど平凡で平和な暮らし。家族関係には何の問題もありません。 ダンナは頼りなげですが浮気もなく子供の面倒もよく見る人。
そんな生活の中で彼女は突然倒れ末期癌を宣告されます。 余命2〜3ヶ月。 そして彼女は自分の病気のことを誰にも言わない事に決めた・・・
小汚いカフェのテーブルで彼女はこれから死ぬまでにしたいことを 10書き出すわけです。「子供に毎日愛しているという。」 「子供が18歳になるまでの誕生日に渡すテープをつくる。」
テープに吹き込む所は何回か出てきましたが激しく泣けました。 ポロポロです。 おとうさんの言う事をよく聞くんだよ・・・新しいお母さんとなかよくね・・・おばあちゃんが作ってくれたケーキおいしいでしょ・・・貴方が生まれたときは小さな足を撫ぜてうれし泣きしたんだよ〜・・・エトセトラ。
10のなかに「子供を愛してくれる新しいお母さんを見つける。」というものもありました。隣に越してきた心優しいナースに近づきます。 この映画の最後は・・・ ナースを食事に呼んだ日に具合が悪くなって寝ている(皆には貧血だと 言っている)彼女の横でナースが代わりに台所に立っている。 「悪いわねぇ〜呼んでおいて食事を頼む事になって・・・」 「大丈夫よ〜暖めるだけだから。貧血も用心してないとね」
彼女はベットから食卓の様子を眺めている。 ナースと子供達とダンナの会話を聞いている。 「もうすぐ出来上がるから二人とも早く手をあらってきなさ〜〜い」 「は〜〜い」 「ほらほら貴方(ダンナのこと)も手を洗わなくっちゃ」 「わかったよマダム(笑)」
彼女はベットの中で想う。 「私が見ることの出来ない私が死んだ後の家族を今見てるんだ・・・。」
セリフは全く同じではないですよ(笑)こんな感じだったぐらいです。
10のなかに「他の男とセックスをする」というものも。 彼女は初めてキスした相手の子供が出来て結婚した。つまりダンナしか 男は知らないわけです。 まぁ死ぬとなったらねぇ・・・。もう一人ぐらいねぇ(笑) さっさとコインランドリーで出会った男と愛人関係になるわけです。 映画ですからしょうがないんですけど・・・・安易な。 この愛人役の男は気持ち悪かった(私の好みではなかった)のでよりによって こんな気持ち悪いのとしなくても・・・と想う自分勝手な私。 (一緒に見に行った友人は好きなタイプといってたことを付け加えます)
〜〜〜この映画を見ての感想〜〜〜 上記の話を読むと全編静かで暗い感じなのかと思いますが違うんです(笑) 突然音楽が流れミュージカル映画になる所がぶきみでねぇ。 この映画の品を完全に下げている。なんでこんな所でと驚く。 スーパーで彼女が買い物をしながら静かに「死」について考えている ところで急に音楽が流れ出し店員たちが踊りだすんです。 彼女も踊るんですよ。突然に・・・。 監督頭おかしいんじゃないかと。そんなミュージカル映画かい??? と思う場面が何回も。 愛人のお姉さんが地方のラジオ局に勤めていてその人が送ってくれた 音楽テープと言うのが大活躍(大大大笑〜〜〜〜) 愛人と初めて関係を持つのも「姉さんが送ってくれた音楽テープを 車で聴こうか。」ですよ。大雨なのに彼女も率先して車の中に入り 一緒に聞きながらやるんです。おかしい。変でしょ。 次に逢ったときもなぜかその音楽テープかけながら踊るんです。 「踊ろうか〜」と。それも駐車場で。あほか。 ドライブの時もそのテープ。彼女の「お姉さんの選ぶ音楽素敵ね」 みたいなセリフ付き。気分悪い。特別いい音楽じゃないんですよ。
暗いテーマでセリフとか重いんですが心に染みるいいセりフもたくさん あったんですよ。なのに変な音楽とかが入ってきて三流映画にしてる。 まだクラシック音楽の方が許せるわ。品も保てたと思う・・・。 それとキスのシーンが多すぎ。キスばかり。なにかといえばキスだもん。 それしかないんかい!! 作った監督は音楽好き(ミュージカル好き)のキスフェチだと思うよ。 普通に作ればいい映画なのに・・・なんで?
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