ちいはんの衣装室。
心の奥に眠るホントの気持ち

2014年02月16日(日) 伝えたいことば。

全てにイラついていた学生時代

一番攻撃的な時期に
一番そばにいた人

そんなひとが
空へと旅立ちました。


メッセージで連絡をもらっても

あ、そうなんだ・・・

いまいちピンとこなかった。

仕事終わりにホテルとって
朝イチの飛行機に乗った。

告別式開始ぎりぎりについて
着替えたり食事したりで
顔を見るのが遅くなった。

いや、怖かった。

よく見る棺。
こんな木の箱の中に身内がいるなんて
想像もできなかった。
小窓を開けるのがこわかった。

彼女は、とても優しい顔をしていた。

真っ白な髪で
ちいさくなったその身体は
私の思い出の中の彼女とは少し違った。

でも、
黒い淵の写真の中の彼女は
黒髪であのころのような生気を帯びているようで
やっぱり同じ人なんだなと思った。

どうしよう。

思い出す記憶が

反抗してたことばかりだよ。。。

どれだけ冷たい言葉をなげつけたか。
どれだけ冷たい態度を投げつけたか。
わからないくらいに。

さんざん反抗して
あっさり上京した私。
めったに帰らないわたし。

そんな、
最低の私に対しても
旅立つ1か月前にお見舞いに行ったとき
ほぼ意識のない中で
ぎりぎりとは思えないくらいの
しっかりと、強い力で手を握り返してくれた。
笑ってくれた。

そんな記憶が入り混じって

どんだけ唇をかみしめても
涙が流れる。

でも、
たくさんの人がいる中で
大声では泣けなかった。

家族葬で見送ったあと
出棺。

焼き場に棺が入った時
もう、止まらなかった。


もう
ごめんなさいといえない

もう
ありがとうといえない

なんでもっと早く・・・ってよく聞くフレーズだけど

ほんとにそうだった。


ばぁちゃん。

いろいろ、ごめんなさい。

そして、ありがとう。

ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。


もう直接いえないけど

ほんの少しでもいいから
届けてください。


ありがとう。


 < むかし話  もくじ  みらい話>


ちいはん [めぇる] [ほーむへGO!] 人目のお客様

My追加