フルタイム・デ・カンパチ

2005年12月01日(木) 「Spirits!!」感想。

どうにも書き辛かったので一週間ほどこねくり回してみたものの、あんまりどうにもなりませんでしたので大変率直な感想を述べますと、生で見て構成があんま良くないなあと思ったライブは、映像で見るとホントにごまかしが効かんなーと思った、いう話です。
ごまかしという言い方は適当ではないかもしれませんが、会場に居る時のその場の空気や自分のテンションや感情だとか視点で左右されない分、気になる所が物凄い気になります。
あの時は何せ一番大変な時期でしたし、前夜祭をやる事が本当に突発的に決まったのかは解りませんが、あんまり構成詰めるような時間的余裕も無かったでしょうし、ぷーが出れなくなった事による変更点もあったでしょうし、自分らだけでやる初めての大箱ですし、と色々割り引いて考えないとと思ったんですけども、一回目通しで見た時は若干凹みましたわ。
初日の初回のテンション上がってる時にも、OPからレイニーまでの流れで既に何じゃこれと思ったので、自分の印象は解ってたんですが、DVD見て楽しそうなエイトの顔とか、見たい所をきっちりほぼ漏れなく抜いてくれてて、見たかった物も大概見れて楽しい気持ちを持ってしても、大好きなエイトの楽しかった前夜祭のDVDを見てこんなに気持ちが盛り上がらない己にびっくりでございましたよ。
あの日の状況と、エイトが本当に頑張ってて嬉しそうで楽しそうでいい顔してたという事と、構成の善し悪しは私の中で余程別問題なんだろうなと思いました。
普通のアーティストのライブは、まず歌を聴きに行きますが、ジャニコンはやっぱり良くも悪くも歌だけじゃないので。
顔だけでもないし、歌だけでもないし、踊りだけでもないし、MCだけでもない。
それにジャニコンならではの演出も全部合わせて素敵に出来上がった物を見て、うわー楽しいなあとか凄いなあとかドキドキしたいです。
今までは小さい箱だったし、松竹座という会場では舞台に居ながらにして客席に近く居られる訳で、花道や桟敷に行ってもすぐ戻って来る事が出来るので、お客さんと触れあうとか近くに行く事も大事なプログラムで手法の一つだったと思いますし、構成上に踊る曲と完全煽りでやる曲の分け方を割と曖昧に出来た所もあると思うんですね。
例えば「Cool Magic City」でもサビの全員ダンスの所以外で花道に行ってファンサービスをし、サビではメインに戻ってきて揃って踊ると。
でも大きな箱ではステージと花道はそんな距離にはないので、その辺を完全に分けて考えないと難しいと思いますし、そうするとそれらの割合という物をもっと考えないといけなくなって来るし、すぐに移動出来ないと言う事は次の曲への繋ぎ方も今まで以上に組み立てを考えないと行けなくなってくるので、様々な課題が増えてくると思うのですが、その辺を踏まえて組み方をきちんとやらないとメリハリがなくて、特に見所のない散漫な印象の物になると思います。
客の近くに行く事で楽しいと思わせる事よりも、今からは同じ一曲分の尺があるならば、そういうサービスじゃなくて、揃ってきっちり踊ったりとか、大箱ならではの特効やライトや曲の繋ぎとかアレンジを効果的に使って、大きな箱でしか出来ないサプライズ、”見せる事”でのサービス、客の楽しませ方にスライドしてゆく事も必要な時期なのではないかなと改めて思いました。
客を盛り上げるのも自分らで煽る事だけじゃなくて、自然に客のテンションが上がってゆく様な畳みかける様な曲の並びとか演出とかですね。
あと、今回のDVDはノーカットという事ですが、ノーカットというのはあの日あの時を忠実に残してくれて、ファンに手渡してくれたという嬉しい点がある反面、映像作品としていらんなという所は上手い事カットしてよさげに仕上げてくれてもよくってよと思いました。
どんなにいいコンサでも直にその場で見る時と、後で映像で見る時では基本的に1段階ぐらい印象が落ちると私は思っています。
その場のテンションは勿論、会場だと自分が見たい物、見たい人を自由に見る事が出来るという事もありますし、座席によっては演出効果を最大限に感じる事が出来るというのもあると思います。
ですが映像で見る場合は参加者じゃなくて傍観者つーか、テレビ番組見るのと同じ状況で見る事になるので、会場に居る時には良くてもテレビで見るには必要ない物とか、無い方がスッキリする物とかもあるんではないかと思うので、何つーか曲の繋ぎの不細工な部分とか、あんまり見るべき所のない曲はバッサリカットして、映像作品としての出来を優先して欲しかったかなと思う所があります。
テイチクさんプロなのに、ファンの感傷めいた物を優先してこんな出来に仕上げていいのかしら、とまで思いました実は。
テイチクさんが何とも暖かくエイトを可愛がってくれてて、ファンの要望や気持ちを汲んでくれるのが嬉しいですし、こんなにしてくれるレコード会社もあんまり無いなあとと思いますし、編集して残してくれてる部分も見たかった物が大抵入ってて、何て満遍なく楽しそうな所を頑張って映して編集しました!て感じなのかしら・・・!と、思ってるんですけども、時と場合によっては、あくまでもプロでビジネスなんで、ファンとプロの一線は越えないで、常に企業として冷静な目で見てくれたらいいなあと思いました。
ノーカットなんて本当にノーカットでも問題ないぐらいの完成度高い人がやる事だと思うの。
雑誌の記事などはファンじゃない視点からの文章を読みたいのに、妙に浸りきったファン視点の文章とか見ると寒くてケッと思うので私。
あー書いた書いた、文句長いなー私。
これでやっと楽しかったバージョンの感想に取りかかれまっす☆


 < 過去  INDEX  未来 >


□□□ [MAIL]

My追加