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『スウィート・バイエル』 モクジ | 今ヨリ、カコへ | 今ヨリ、ミライヘ
ご主人様、おめでとうございます 前回の逢瀬の休憩中に プチ(前倒し)お誕生会しました。 仕事でバタバタしてて、都会のデパ地下まで買いに行けなかったけど ひとまずご主人様が「まだ食べたこと無い」という チョコレートケーキの王道「TOPS」の「ブラックチョコレートケーキ」を用意。 赤いろうそく1本たて、 ラブホのお部屋に常備されていたマッチで点火…… 点火…… てん……か……(すがるような目、怯える手) 「麻瑚ってもしかして……マッチで火がつけられない人か?」 コクンとうなずく。 「でも今日は、頑張る〜」 いや本当は、ご主人様が「どれ、つけてやるから」って 私の手からマッチをひったくっていくのを望んでたんだけど。 頑張りましたよ。 あの紙製のマッチ?ってさー、特に怖いですよね(苦笑) 頑張って点火、火が付いたとたん慌てる私、 ご主人様は見ていてさぞ面白かったことでしょう。 私が「んーんんーんーんーん〜」とハミングすると 無視して話しかけるご主人様。 その膝をペチペチたたき、「私、『ハッピーバースデー』歌ってるんだから!」とアピール。 終盤になってご主人様が「なんでハミングなんだ?」とツッコミ。 「いいですよ、じゃあ……特別に歌いますから」 今度は、こう、オペラとか合唱みたいな あんな歌い方で大げさに歌う。 ♪はっぴぃばぁ〜すでぇぇ とぅ〜ゆぅ〜 ♪はっぴぃばぁ〜すでぇぇ とぅ〜ゆぅ〜 この辺からなんとなーく、 「マリリン・モンローが歌うハッピバースデー」的な間の取り方になってくる。 ♪はっぴ ばぁ〜す でぇぇ でぃあ ○○○ さぁ……まぁ〜! ♪はっぴぃ ばぁ〜す でぇぇ とぅ〜ゆぅぅぅぅぅぅぅ〜う〜! 「……今、名前のところで○○○さんと、さん付けになりそうになってただろ」 「ち、違いますぅ! マリリン・モンロー風に、色っぽく間をおいて歌ったんじゃん、後半は!」 「ところで。なんで普通の歌い方じゃなくて、そんな変な歌い方なんだ?」 ご主人様の太ももをペチッ!とたたきながら。 「私、音痴なの! だから人前ではめーったに歌わないの!(笑)」 私はカラオケにも行かない、行ってもノリノリに乗っても、 歌わない女なのさ。 だから今日は、特別♪ ---- ご主人様の誕生日は嬉しい。 だって……だって……年齢差が! 規定値の年齢差に戻るんだもん!(笑) 年齢差は一つでも少ない方が、年上奴隷としては嬉しいのだ〜。
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