『スウィート・バイエル』
『スウィート・バイエル』

モクジ 今ヨリ、カコへ 今ヨリ、ミライヘ


2004年06月19日(土) 献身的な部分、人それぞれだが。



鳥ちゃんヌイ(ニシマキバドリ)と、夕食のピザ。
鳥の名前は「タグチ」
休憩中、鳥の名前を決めようと思ったのだが……
休憩場所はトゥモローランド→トゥモロー→トモロヲ→田口トモロヲ→タグチ。
そんな流れで決まったのであった(笑)

 
 
話は核心へ(笑)
 

好きな相手に、どこまで合わせることができる?
好きな相手のために、どこまで自我を隠し、どこまで自分を変えらる?
好きな相手と常に一緒に行動していないと嫌?
または、相手に悪いと思ってしまう?

 
そんなことを考えた一日だったのだ。
 
 
夫妻(夫)のディズニー嫌いは、予想以上だった。
嫌いというより「憎い」に近い。
帰り際彼女は
「(夫)は、人にものを押しつけないし、押しつけることが嫌いだから、
 こういう押しつけっぽい(ディズニーは)、嫌いなんだと思うし、
 『乗り物に罪はない』って言ってたし」と、フォローしてたけど。
 
私は、ディズニーキャラが「イイ!」と思えないだけである。
ミッキーは……欲しくない。だからもらっても、人にあげちゃうことが多い(笑)
私がもつより、もっと喜んで大切にしてくれる人が持ってたほうが、モノも喜ぶからね(笑)
 
だが、TDLは別。
あそこは徹底している。常に行こうとは思わないが、行けば確実に楽しい。だから大好きだ。
TDLは客に夢を見せようと頑張り、そのためにウソをつき通す。
その笑顔や態度に偽善と感じる部分もあるだろうが、キャストの教育も徹底している。
ゆえに、居て「嫌な気持ちにならない場所、嫌な扱いを受けない場所」なのである。
その中で卑屈になってどーするの? 一緒にノッて楽しめば、一層楽しめる場所じゃない?
アトラクションだって凄く良く出来てて、面白いじゃない!とね。
(かといって、場所取りまでしてパレードを見たくもないが)
  
その場所には、その場所なりの楽しみ方があるのだ。
こういうお金のかかったテーマパークは条件抜きに楽しいし、
寂れて廃れて、もう終わり!? みたいなテーマパークだって、それを逆手にとって
ギャグと捕らえていけば、お腹を抱えるほど笑って楽しめるのである。
 
 
そんなこんなで、TDLのその「かわいさぶり」をギャグとして捕らえることも無理な
(夫)は、各所で「それ、ちょっと……」的な悪態をついていた。
それでも私が一緒と言うことで、かなり無理をして(押さえて)いたと思う。
 
その毒舌ぶりが楽しい方向に向いたアトラクションが、ひとつあった。
「スターツアーズ」であった。
(ディズニーの息がかかってないからね(笑))
彼の楽しい毒舌で、私は「今までで、一番楽しいスターツアーズ」を体験した(笑)
 
 
19時過ぎ。
夫妻(夫)は、予定があるということで、そこでお別れ。
(↑口実ではなく、本当に予定があったのである)
 
その後どうしようか……となった。
私はもう「気分は接待」だったから、彼女に合わせることにし、何も提案しない。
ひとまず、ご飯を食べた。
レストランは全て混んでいたので、トゥモローランドに戻り、ピザを食べる。
 
そこで彼女が、最近は夫にもネット友達にも言えない悩みやグチを語る。
彼女の為に言っておくが、それは夫のことではない(苦笑)
ネットがらみなのである。
他の人に言うと「じゃあ、やめろ」とか、いわれちゃうから言えない……という類の話。
規模も世界も違うけど、立場的には似たようなことをやってる二人なのである(苦笑)
 
その話をしたあと外へ出ると、ちょうどエレクトリカルパレード通過中だった。
店の入口(少し高くなってる場所)から、
「次はなんだろう?」「あのキャラだ〜」などと話ながら見る。
二人で写メを撮ったりする。
 
パレードが終わってから「乗り物にのろうか」という彼女の提案で、移動。
 
大人気な最新アトラクションに並んでひとつだけのるより、
常に人気のアトラクションを、回れるだけ回ろう!と話し合って決めた。
「ホーンテッドマンション」、そして最終列車だった(笑)「ビッグサンダーマウンテン」。
ふたつに乗ることが出来た。
 
夜のビッグサンダーマウンテンに乗るのは初めてだという彼女、
そして私は久々のビッグサンダーマウンテン(笑)
水しぶきに、左右の揺れに、落下に、景色に、
二人で「キャーキャー」言いながら乗った。
私の隣で、彼女は今日初めて 『楽しい〜!!(笑)』 と言ったのであった。

降りた後、彼女の本当に楽しそうな笑顔を見た。
帰り道、「たのしかったね!」と二人で言い合いながら歩く。
その彼女の足取りは、昼間とは全く違う。
 
 
そこで私は、今日一日の私の役割を悟ったのだった。
 
 
夫妻はよく二人でお出かけする。というか、行動はほぼ二人一緒なのだ。
それはお互いの趣味の所であったり、夫の趣味の場所であったり。
つまり……夫の嫌いな場所には、行かないのであろう。
テーマパークでデートなんて、絶対しないのであろう。
 

TDLのタダ券をもう何年も持っていて、
機会があれば行きたいと思うけど、夫はTDLが嫌い。
でも夫を置いて、一人でお出かけするのは気が引けるし、
夫に内緒ででかけることは余りしたくない。
麻瑚と一緒なら、夫も一緒に出かけてくれるだろう。
私の望みではなく、麻瑚が行きたいと言っている、それも夫も一緒に行きたいと
言っている……そういえば、夫も嫌といわず、一緒に出かけるであろう。
それに私は……夫と麻瑚と3人で出かけることが好きなのだ。

 
 
たぶん、彼女はそんな気持ちだったと思う。
混んでいる日であるにもかかわらず、この日を動かさなかったのは、
夫が夜から用事で居ないから。
夜ひとりで寂しい、というのと、残りの時間は夫公認で麻瑚と遊べるということであろう。
残り時間も妻がTDLに居ることを望んだ、というふうでなはく、
麻瑚が居たいと望んでいたというふうに夫に伝えれば、それでOKだ。
 
そーゆーことだったのか……と。
 
彼女のけなげさに頭が下がると同時に、
いくら愛していても、そこまで自我を抑えてどうするの? と思った。
 
 
こんな私だって(笑)、好きな人に合わせる部分というのを持っている。
今まで苦手なことだって、好きな人が好きと知れば、
その人が一生懸命面白おかしく話してくれれば、
最終的に私も「私なりの興味の持ち方」から入り、一緒に会話したり出来るようになる。
それを相手が喜ぶ笑顔も、とても楽しいし。
 
男友達とつきあっていた頃、私もそういう受け身なこと(自分は二の次なこと)
も、ちょっとしていた。
男友達は自分中心主義である。自分が一番可愛いタイプなのだ。
私の話も一応聞くけれど、私の世界には入ってこない。興味はない。
唯一、私の世界にもどんどん入ってきたのは、音楽ぐらいだ。
 
私が今ご主人様に出している部分の大半は、男友達には全く出していなかった。
はしゃいだり、ひねた態度を取ったり、いたずらしたり、
女というより、女の子っぽい(笑)部分だったり。
……そんな隠していた「子供っぽい部分」は、実際、一番「私らしい部分」だったりする(笑)
 
故に。男友達との時より、今ご主人様といる私のほうが、
確実に「元気で明るくて楽しい」私だと思う。
 
 
私は、いくら好きな相手にも
どうしても馴染めない、興味を持てないことに対してはキッパリと告げる。
(かえって友達相手の方が、そういうことをガマンしちゃうかな〜)
好きな人だからといっても、居て辛い場所に、何度も何度も一緒に行くという
無理はする必要ないと思うのだ。
だから私も相手には強要しない。
興味ない人を無理矢理連れて行っても、気を遣うばかりでつまらないしね。
故に私は、コンサートに一人で行くことが多かったりする(笑)
  
 
新しい友達が増えていく、好きな人が新しく変わるというのは、
世界を広げるチャンスでもあり、狭める危険もあると思う。
そして閉じた世界ほど、私にとってつまらないモノはない。
だから、相手の興味を取り入れて「自分の守備範囲を広くする」ことはしても、
好きな相手に気に入られたい、嫌われたくないと、その世界にだけ入り込み、
自分のドアを完璧に閉じることはしない。
 
 
「どうして、自分のパートナーが言うことが全て!となっちゃって、
 世界を閉じちゃうんだろう?」
とご主人様にメールをしたら、
「やっぱ、気分がいいからじゃん」
という答えが返ってきた。
そうよね、そうだよね〜、いろんな意味で(笑)
でも私は、それだけにはしたくないな、やっぱり。
 
こんな私は、奴隷失格かもしれない。
だけど私は、一人の時は自分の羽根で飛び回りたい。
ご主人様の知らないところで咲く花を、実を、取ってくる
ご主人様の知らない地の匂いを、風をもってくる
そして「コレはウケるかな? ウケないかな? お気に召してくれるかな?」
なーんてドキドキしながら、伝えたり、提示したり、贈ったり。
そういうほうが嬉しいし、ご主人様もそうあって欲しいな。
 
もちろんそれは私の考えだけであって、万人には通用しないってことは解ってる。
人にはそれぞれ主義や主観、大切にするモノがあるのだ。
ご主人様同様、私も基本的に人の考えを否定しない。
 
「夫が好きなのは、大切なのはわかるけど……」私はその言葉を飲み込む。
そんな言葉、彼女にとっては「大きなお世話」なのだ(笑)
 
「会社にお土産もっていきたいけど……ディズニーモノを買って家に持ち帰る
 ことは、夫に悪くってできないんだよぉ〜」
と、本気で困った顔しながら言う彼女は、本当に夫を愛してやまないのだ。
夫への愛に、一生懸命なのだ。
 
普段はオシャレなんて気にしないふうな彼女。
世の中をいつもひいた目で見て、物欲なんて無いという彼女。
それはきっと、彼女が夫と付き合ってきた長い年月の間に、変わった部分かも知れない。
でも……今日一緒にいた2時間半のうちに見せた、「ひとり」の部分の彼女。
女の子っぽい部分がちゃんと残っていた彼女。
長いつきあいの中で、まだ私が理解してない「彼女のかわいい部分」を見つけたことで、
今日一緒に出かけてよかったな、と思えた。
 
はしゃぐ彼女の顔を見ているウチに、その頭をクシャクシャと撫でてあげたい
気持ちになった、麻瑚ねえちゃんであった(笑)
 
          《 2004.06.20 13:10 記》
 
長くて、ぐちゃぐちゃでごめんなさい。
後日、時間が出来たらちゃんと推敲します〜。
 







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谷藤 麻瑚 MAILスウィート・ハノンHP(改装・再開予定)

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