『スウィート・バイエル』
『スウィート・バイエル』

モクジ 今ヨリ、カコへ 今ヨリ、ミライヘ


2004年05月01日(土) 7時間耐久、飲みデート(笑)



 
ご主人様と飲みデート。
ラーメンから始まり、居酒屋でビールとちょっとしたつまみ、
バーが開くまで、今まで気になっていたコーヒー専門店でコーヒー、
そしていつものバー。
4軒ハシゴして、7時間近く一緒に居た飲みデート。
 
いろんな話をする。相変わらず下らない話が多いんだけど
それはコラムに書くとして。
 
今回の飲みデート。
ご主人様はメインな道を一歩横にそれるたびに、手を腰に回してきたり……
私にちょっかいをだすような感じで、くっついて歩くことがおおかった。
暗く人通りが無い道を歩いてるときは今までもそんなことはあったけど、
まだ明るいうちからそんなふうにされたのは初めて。
どうしたんだろう? とちょっと思ったけど、楽しかったのでそのまま。
 
 
バーの薄暗い雰囲気は、どうしても真剣な話をすることが多い。
今回、風邪を引いていた私は、用心してウイスキーなどを飲むことをやめ、
さして強くなさそうなカクテルを飲む。
そういえば、このバーにきてカクテルを頼んだのは初めてだ。
 
1杯目のグラスがテーブルに届く。
グラスの縁に刺さるライムを見て、
「あのね。いつも疑問なんだけど、こういうのって、どうしたらいいのかなって。
 絞って(果汁を)中に入れてもいいんでしょうかねぇ」
「好きにしていいんじゃん?」
「絞ったり、娘に入れたり?(笑)」
『娘に入れる』とは、西原理恵子がマンガでよく使ってた言葉である。
つまり、オマンコ(膣)の中にモノにしまうという意味だ。
sexというより、ポケットとかカバンに見立ててる、という感じ。
 
「(苦笑)……ホテル行くかぁ?」
「は?」
「この辺、どこにある?」
「いや、この辺って不思議なぐらいにないですよ〜。
 でもなんで? ご主人様、したいの?」
「麻瑚が『入れる』、とか言うから」
「私はしたくないですからね〜(笑) だって今、生理だし」
「そういう時期か〜」
と、そんな下らない話をしてしばし笑ったところで、静かにお酒を少し飲む。
 
そういえば、ご主人様がけっこう静かで、んー……という感じだ。
何か切り出したいという感じというか。
「どうしたんですか? ああ、GW終わったらまた仕事だぁ。
 あれがあってこれがあって、あれしてこうして……とか考えてましたか?」
と冗談っぽく言うと、ご主人様は苦笑しながら
「ちがうよ……最近のメールの事を考えてた」
「ゲーセンに『世界名作劇場(ラスカルやパトラッシュね)のなんか』があった、というメール?」
麻瑚は相変わらず茶化すなぁ……という苦笑をしてから
「違う……あのさぁ、私が言っていいのか?」
「あ……、あの件……」
 
ここでは諸事情あって書けないけど、
最近、私とご主人様はある事象から派生したことについて、メールで話し合っていた。
つきつめていったら、それは主と奴隷の考え方の違いだとか、そういう部分にまで及んでしまった。
違う枝葉の部分では、私の基本的な考え方に対するご主人様の意見。意見というか、お説教。
「いいか、そういう考え方はやめろ。私はそういう考えが嫌いだ」
「だって……いろいろ悩まず気にせず落ち込まずに生きていく為には、
 それが一番いいんだもん」
「でもダメ。麻瑚はそんなことないし」
「だけど世間はそう見ないもん。それをいちいち気にかけてたら、私はもっとボロボロになっちゃう。
 それは私の自己防衛手段でもあるんだもん」
「ん〜……」
話は平行線。ご主人様は、かたくなに考えを変えずお説教に頷かない私に
イライラと困ったなぁ感と、両方抱いている様子。
目を合わせて黙っていると、ご主人様が頬を撫でてきた。
しばし大人しく撫でられたあと、私がちょっと笑う。
「あのね……私……、こうされてるときも
 『オチはどう付けようかなぁ〜』とか考えちゃうの。あーぁ」
「……落とさんでいいから(笑)」
「でも、根がお笑いだから」
「……(あー、もう)いいから、大人しく撫でられてればいい」
「だってぇ〜」
「……の時みたいに、大人しく従順にしてればいい」
「はい? 何の時?」
「……ベッドの上!」
 
苦笑
 
「でも……あれだって私の演技かもしれませんよぉ〜」
「いーや、『めちゃくちゃにして下さい』とか『どうなってもいいのぉ』とか、
 あれは演技ではない(笑)」
下を向く私、はぁ〜(涙)
プレイ最中の私は、普段の私とは別だから。
その話を出されちゃうと、恥ずかしくてシオシオになってしまう。
 
メールでのそういう話し合いがあり、私としてはちょっと意識を変えることにした。
こういう「調教」ではない時間は、あまり献上的な言葉や丁寧な言葉を使うことをやめた。
だから今回のデートでは、私はかなり「主に対してタメグチ」であった。
……ご主人様はそれに気付いてたかどうかわからないけど。
そうそう、メールのギャグがきついとも言われたなぁ(笑) 
 
プレイについての話などもした。
ベッドでアナルsexをしようとすると、どうも上手くいかないことが私は多い。
その対策だとか。
ご主人様もお酒の力でか、プレイ中よりも「自分のツボなこと」について言ったりだとか。
へぇ〜と思うこともいくつかあって、
次回からちょっと取り入れようかな&ノッてやってみようかな、と思ったり。
 
そんな会話の合間にも、ご主人様は私の頬を撫でたり、
二の腕を触ってきたりと、どうも今回は触れてくることが多かった。
 
店を出て、直接駅に向かわない方向へ進む。
「あ〜、また〜裏道探してるぅ(笑)」
「……ああそうか、イヤなんだ。そうだよな、麻瑚さんは裏道誘われることは
 お嫌いなんだな。じゃあいいよ、もう誘わないから」
「……ごめんなさい、好きです、大好きですー」
と、そんなバカげたやりとりを笑いながらして裏道に入るが、
今回ご主人様の選択が悪く、どうもたまーに人が出てくるような道ばかり。
ガタンと音がしたり、人の気配がすると、私はパッと離れる。
「……わっかりやすいよなぁ〜」
「だって、人がきたんだもん!」
「そのままされてばいいだろ」
「やだっ!」
んな、相手が19、20の女の子だったらキスしてるシーンだって
人が見て不快じゃないだろうけどさぁ〜、私、ちがうもん(涙)
 
そのあと、ご主人様が私の手を握る。
「ん? こっちか?」
と、何故か思い直し、手を離して私の腰を抱く。
私が「ううん」というと、再び手を繋ぎなおしてくれた。その手をギュッと握って、短い距離を歩く。


今回の「触れてくるご主人様」は、
あることに対しての私への配慮だったんだろうか。
それとも、私がメールに書いたある一言への不安だったのだろうか。
……わかんないけど、ま、いいや。
 
こういうイチャイチャとはしゃいだり、下らないこと言い合ってずっと笑ってるのって、
やっぱり「主従らしくない」んだろうなぁ。
でもいいの。これがご主人様と私の関係。
笑いながらも泣きながらも迷いながらも、きっと手探りで見つけていく、
二人だけの主従関係なんだろうと思ってるから。
認められなくてもいいし、真似されたくもない。
 
だって私は、このご主人様だから、ここまでついてくることができたし、
今までの男性には見せなかった態度や、
M的な部分を成長させて引き出すことができたのだから。
厳しかったり、自分勝手なご主人様にだったら、わがままで頑固な私は
きっと服従なんてできてない。
 
奴隷って意外と、プライド高いんだよね〜(笑)
 
 
他、もっともっと面白い会話とかしたんだけど、
とても書き切れそうにないので、思い出したらちょこちょこと書くことにしましょう。
 
          《 2004.05.04 12:550 記》








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谷藤 麻瑚 MAILスウィート・ハノンHP(改装・再開予定)

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