『スウィート・バイエル』
『スウィート・バイエル』

モクジ 今ヨリ、カコへ 今ヨリ、ミライヘ


2003年08月15日(金) 8月の裏日記より移動(苦笑)

いやぁ〜、地獄だった。
あんな短い文章が書けないのだ。
書けないと言うより、構成できないというか。
2週間に一度の締め切り、「a」原稿書き仕事。ゴースト。
創作だが、表向きはモノホンの日記というふれこみ。
だから「本当かな?」という部分は残しておかねばならない。
つまり「作りすぎはいけない」のだ。
放送禁止用語は使えない、あまりに過激すぎることか書けない。
といっても、普通のコトばかり書いていては面白くない。
それに、カラオケも合コンもボーリングもしない、
渋谷や新宿は異世界と思う私に、普通の若い子の日常は書けないしね。
そこにエロを絡める。というか、エロが主。

6月からこっち、ずーっと行き詰まっていた。
どこまで作り込んで書いて良いのか、どこまでエッチなことを書いて良いのか、
本当に見えなくなっていて、それ故に臆病になっていた。

実はこの「a」の仕事、私にはブレーンが居る。
初回は間に合わなかったけど、2回目からはなんだかんだと意見をもらっている。
最近は、どちらかが出したネタに私がひとこと方針を告げ、
そこからストーリーを考えてもらっているほどに、ブレーンだよりの作品である(笑)
予告編のようなあらすじ、箇条書きのもの
それを私が肉付けして、ひとつの作品にするのである。
ブレーンも、考えることを凄くおもしろがってくれているみたいだし、
なおかつ私がどんな風に仕上げるのか、楽しみにしてくれている。

そして煮詰まったここ2ヶ月。
完成したものを読み、ブレーンからツッコミがはいるはいる(苦笑)
ツッコミメールに返事を書く度に、自分の問題点がひとつひとつ明らかになっていく。

8月。夏休み。
マニアな方々が生き生きと活動する季節だ。イベント目白押し。
今月はそのネタでいってみることにする。
メールでの作戦会議(笑)も終了し、ある程度ネタが固まった頃。
深夜のTVで、秋葉原アイドルベスト10をやっていた。目から鱗がポロリ。
ブレーンと会う機会があった。
酒を酌み交わしながら、今月のネタについて雑談する。
「え? じゃあ、導入部分っていらないの?」
「それはいいよ、省いて」
「そうなんだ!」
「じゃあ、ここはこうで?」
「そうそう」
「こういうのは?」
「いいねぇ(笑)」
「で、オチは○○なのね」
「ん」
そこで行き詰まり40%解消(笑)
しかし時々、ブレーンの提示するネタがおかしい。
どうも私が「えええー、それって……なんでそうなるのよ。
私が恥ずかしいじゃない」ということを、これまた「命令」という感じで言ってくるのだ。
それもおもしろがりながら(笑)
しかし私のブレーンも、かなりマニアな部分があると思うが……(苦笑)
最近そういうことを隠さなくなってきたなぁ(笑)
 
さて、実際に書こうとするが。
わからない。マニアな世界が分からない。
検索をかけ、ネットの海を泳ぐ。ばしゃばしゃばしゃばしゃ……一日泳ぎまくり。
飽きると日記更新とか、日記移転作業をしたり。
 
ひと眠りし、締め切り翌朝。
「本気でやらなきゃ!」とキーボードに向かう。
書いては消し、消しては書き足し。
固有名詞はつかわないようにしよう、でもどうやって表現を?
コレはどう表現しよう? ああ、こういう言い方が……(にやり)
気がつけば、作業再開から約3時間半。のべ3日。やっと脱稿。

でも少し先が見えた。
原稿を送信し、即「いいねぇ〜。このままいただき」とお返事が届く。
ああ……よかった。
これでまた「a」のお仕事を続けられそうな気がしてきた……クビになるとかじゃなくって、自分の中で、自分自身でってことね。

と、こんなに苦労して書いても、ゴースト故に
「何の仕事か」
が証せない、宣伝できないのが悲しい。


谷藤 麻瑚 MAILスウィート・ハノンHP(改装・再開予定)

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