『スウィート・バイエル』
『スウィート・バイエル』

モクジ 今ヨリ、カコへ 今ヨリ、ミライヘ


2003年05月21日(水) 病院、カレー、恵比寿、アラーキー。そして、花人生。

 テラスにて

 
連日睡眠不足(泣) でもやることが一向に減らない、終わらない(涙)
一度眠り、「ぷっすま」の途中に起き、TVみてお風呂へ。
洗面台の鏡を見てびっくり……目の下すごいクマ。酷い顔である。
まずい……元がよくないのに、こんなに疲労困憊した顔では、ご主人様に逢えない。
しかし、ご主人様も今多忙らしい。本当に今度の逢瀬は大丈夫なのだろうか?
 
今日はお医者さんの日。
昨日も夜中までいろいろ書いたりしていて……寝過ごしてあわてて出かける。
診察終え、いろいろどたばたして(苦笑)、明日も病院に行かねばならなくなり……
お会計終えたら丁度12時。
オフィス街でオシャレに早めにランチなんておもってたけど、街はもう人で溢れてる。
しかたなく、いつものスタバ(苦笑)
そして会社に連絡し、明日の休みをもらう。
 
アイス・ラテを飲みながら携帯で友達にメールしてたら……あっという間に13時。
外に出ると、街はかなり静かに。
うーん……目をつけていたテラスへ。空席アリ。いきますか(笑)
 
会社友人Nに「私、好きなんですー!」といわれていた「バルチックカレー」。有名なんだってね、私知らなかった(苦笑)
中辛の文字にひかれて、チキンカレーを。
近くのコンビニで、エビアンを。個人的にはお茶がよかったけど、カレーが辛かった場合、水のほうがいいかな?と思って。
 
バルチックカレー テラスへ戻る。さっきより人が増えているが、丁度帰る人がいたので、速攻その席ゲット。
カレーを開ける。うーん。イイニオイ。
ちょっと周りが汚いのは、私のせいではなく、こういう盛り方こうなの、誤解なきよう(苦笑)
でもこれでも「カレーもうちょっと欲しい」と思ったよ(笑)
思ったより全然辛くなかった。水なしでもイケた(笑) ちょっと油っぽいけど、なかなかおいしかったです。お値段600円。
次は野菜かチーズを食べてみたいねぇ。辛いのもいいなぁ。
 
カレーを食べつつ、友達にメール。
外は丁度良い気候。うららか。ビジネスマンの話し声が少しするぐらいで、あとは一人でのんびりしている人が多い。良いスポットだ。これから私も活用しようっと。
 

14時になったので、しぶしぶ(苦笑)立ち上がる。
恵比寿へ。アラーキーの写真展を観に行ってきたのだ。
 
東京都写真美術館 地下鉄恵比寿駅到着。今は昼間である。なんでこんなに人が多いの??
ガーデンプレイスへ歩く。いちばん縁の道を歩き、奥にある東京と写真美術館へ。
階段が分からず、一旦外に出てしまう(苦笑)
案内板をみると、ホールの横の方に階段があるらしい。わかりづれぇ〜。
階段へ。
あ……懐かしい匂い。小学校の音楽準備室の匂いだ。
私たちの小学校にあった音楽クラブは、なぜか「アコーディオン」集団だったのだ。まだ金管楽器やオーケストラなんていうクラブは珍しく、だいたいが低予算でそろえられた楽器という感じの学校ばかりだった。
音楽準備室にはアコーディオンがたくさん置いてあり、独特の匂いがした。楽器の木の匂いとでも言うのだろうか?
その匂いが、ここの階段ではしたのだ。なんでだろう?鉄筋だろうに。
 
天井が高いので、1フロア上にあがるといってもかなりの階段段数である。
3階まで上がると、「チケットは1階か2階です」と言われる。
ええーっ。しゃーない、2階まで降りて、チケットを購入。また階段で3階へ戻った。意地でもエレベーターは使わないぜ(笑)
 
アラーキー 今回のアラーキーは花。
実は私、アラーキーの写真展は初めて。それに、アラーキーの花の写真が好き。もう、わくわく。
 
入る。モノクロの写真。
垂れ幕のように下がった布に、大きなカラーの花写真。
どっちか忘れちゃったけど(苦笑)、イモリかヤモリのミイラが乗っている。
奥へ。カラー。満開の花。正しくは満開を少し過ぎた花。
更に奥へ。どんどんと花は枯れていく。完全に枯れた花の白黒写真もある。
なんで枯れた花がこんなに魅力的に感じるのだろう? アラーキーって不思議だ。
それに枯れているのに、死を感じさせつつ、エネルギッシュ。
今しがたまで生きていて、ついさっき息を引き取ったばかりのような花、切れそうな細い命の糸を、まだなんとか繋いでいる、はかない命の花。
ポラ曼荼羅にいたっては、圧巻。3千枚以上の花のポラロイドが、一角一面に貼られている。
良く観ていくと、ところどころに、和服美人の緊縛姿や、ハメ撮りと思われる表情のポラ。
うーん、いいねぇ、ニヤッとしちゃう感じ?
ひと通り見たけれど、どの写真が一番良いかというより……この、写真を貼られた全体像が一番素晴らしいと思った。
 
写真もいいけど、アラーキーの文字(書)も好き。文章も好き。
アラーキーの文字で書かれた文章。あの文章は何度読んでも泣けてしまう。
 
花にペインティングした写真を見ていると、どこからか招待状をもらったのか?きっとアラーキーをあまり知らないお年を重ねたご婦人二人。
「なんだか花がかわいそうねぇ」 枯れた花を見ては「こんな色になるのねぇ」
いやぁ、かわいそう……かなぁ。ううむ。
 
平日とあって、会場はゆったり。年齢はまちまち。若い男性、女性、外人さん、意外と多い年配男性。
出口付近に今回の写真集の特別版が飾られていた。
ナマポラロイド、サインつきで、3万円。限定発売。
「はい、これで」「これですね、ではこちらへどうぞ」
そんな会話が聞こえた。黒いTシャツの若者。買ったんですかー!おおお!
貧乏麻瑚ちんは、ポストカードセット(8枚千円)だけ購入。
 
1階のショップも覗く。アラーキーの本が結構置いてある。
ああ、私の探していたアラーキーの文学集……うう、結構表紙ぼろぼろ。出版社とタイトルだけ控え、amazonで注文することにする。
ほしかった、全集の「花淫」もなかった(涙)
東京都写真美術館のTシャツがツボに入り、買おうかどうしようか本気でまよってしまったぞ(笑)……今度、是非買いに行こう。
ショップをでたら、挨拶している50代くらいのおじさま。
「ええ、今日は、この上で……荒木さんの写真を」
ふぅーん。おじさま世代は「荒木さん」って呼ぶのね。アラーキーじゃないのね。
 
五月晴れのきもちよーい気候の中ふらふらり。帰りの電車では爆睡でした(苦笑)
 
しかし……アラーキーの写真って、観ているうちに「ぅぉぉおおお〜っ」って内側からエネルギーが沸いてきて、なんか破壊的な衝動に駆られちゃうのは私だけ?
 
帰宅後、麻瑚母が
「面白かった?」と尋ねるので、「うん」とお答え。
麻瑚母が
「アラーキーって、どうみてもエロオヤジって感じがして〜」
私は即答
「うん、エロオヤジだよ(笑) それ以外の何者でもないってば(笑)」
だからこそ、猫も花も食べ物も……何でもアラーキーに写真にされちゃうとエロいんっすよ、麻瑚母。街の写真はまた別だけど。
アラーキーは「お芸術」じゃないのよね。かといって下賎で卑猥ってだけでもない、だから凄いって思えるし、好きなのよぉ〜。
 
まるで花粉がこぼれおちてくるかのような花々、少しきつめの花の匂いが立ち上るような写真、何かの衝動に駆られそうな絵、圧巻のポラ曼荼羅……
これらの前で……
緊縛されたまま床に倒され、
蹴られて転がされて、放置されて……
そんな写真を撮ったら絵になるだろうなぁ……
綺麗じゃない娘の場合は、それに追加して口にガムテープなんてのもいいかも……
と思った私。今日の私は少しサディスティック?
あ、それとも……そうやって、私が……ご主人様に写真を撮られたいのかな?(苦笑)


谷藤 麻瑚 MAILスウィート・ハノンHP(改装・再開予定)

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