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2002年04月07日(日) |
普通でいること。生きること。 |
退職する間際から、つい最近まで
精神的に不安定になることが多かった。
仕事を辞めることに未練も、後悔もなかった。
でも、
この数年間、仕事が自分の生活の大半だったことも事実で。
自分を支えていた大きな柱をなくしたような。
自信を持ってた部分をなくしてしまった心細さみたいな。
当然、やすくんにいろんな面で迷惑をかけることになる。
話の途中で涙が勝手にこぼれたり、
思い出してもイヤな気分になるような卑屈な言葉を吐いたり。
でも、やすくんはそんな私につき合って、そして必ず最後に
「大丈夫だから。心配しないで」
と言葉をかけてくれた。
「やすくんはさあ、私のどこが気に入ってるの?」
普段だったら、恥ずかしくて絶対聞けない様なことを聞いてみた。
「そうだなあ・・・」
しばらく考えてから、やすくんが答えてくれた。
「普通なところ」
「それって、どういうこと?」
「ききさあ、流行の服とか着ないでしょ? 指輪とか洋服とか欲しいとか言わないし。
どこか遊びに行きたいって言っても
動物園とか、海とか、なんかそんなところが多いでしょ?
流行とか気にしないで、
自分を大切にするところがいいと思う」
へへ。
ちょっと嬉しい。
やすくんにそんな風に言ってもらえるなんて。
だけど、たとえば
「スタイルがいい」なら、そのスタイルを保持するために頑張れる。
「可愛い」なら、お化粧とか洋服とか考えることができる。
「普通でいる」って難しい。
これからもずっとやすくんが好きな私でいたい、けど。
なにをがんばればいいんだろ。
「私がね、ずっとそういられるためには、
何を頑張ればいいと思う?何をしたらいいと思う?」
そう聞くとやすくんは、
しばらく考えて、
そして、こう答えた。
「死んだら困る。いつも健康でいてくれたらいい。
あとね、あまり考えすぎないこと」
私が欲しかった答えは、もっと具体的なことだったんだけど。
当たり前と言えば、当たり前のことだけど。
でも。
涙が出てきた。
そういうことがさらっと言える
そういうステキなやすくんで、
ずっといて下さい。
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