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2001年09月03日(月) ゲンジツミ 

職場のボスに3月で退職する意志があることを伝える。
どちらにしても今年で転勤が決まっていたし、
やすくんの引越準備に行く前、
結果として彼の両親に会うことになる前に
ボスには相談していたから、
あまり大きな驚きはなかった。

「辞めるのか… そうなるといろいろな手続きがあるから」

そうやって言われたときに、
初めて、少し淋しい気分になる。


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やすくんのところへ行くことを真剣に考え始めたとき、
わずかではあるが信頼の置ける人たちに
何度か相談した。
友達、上司、尊敬する人、違う職場の人。
中には、かなり熱心に
「まだ時間があるから、仕事続けながら2〜3年考えたら?」
って、言ってくれる人もいた。
「向こうへ行ってしばらくしたら、絶対後悔するよ。
 仕事辞めるんじゃなかったって。」

でも、
不思議なくらい穏やかに、
私はやすくんの所に行くことを決めた。
心の中で1度も波が立つことがなかった。

これ以上やすくんと離れて過ごす時間がのびるのは嫌だったし、
何より転勤が決まっていたから、
移動してすぐ、辞めることを考えたくないってのがあった。
相談した、なんて書いたけど、
きっと気持ちは決まっていたんだ。


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事務的な流れを一通り説明してもらって、
自分の机に戻る。
「辞める」って決めてはいるが、
まだ、ボス以外このことを知る人はいない。
やすくんのことすら、知っているのはごくわずか。
来年早々、驚かすことになるだろうな。
そんな風に考えながら周りを見ると、
何だか急に全然知らない人たちのように思えてきた。

やすくんと家族になる。
そのことで、たくさんの出会いを経験するだろう。
でも、これからの1年間は、
圧倒的に別れの方が多いんだと思うと
少し淋しい。

やすくんと一緒にいられることが当たり前になった時、
私は今の選択を後悔するのだろうか。


いいや、ない。
私が決断したんだから。
自分で決めたんだから。


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