++ワタシノココロ++
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今日は、職場の元先輩の結婚式。 先輩、なんて呼んだことないけど(笑) その人は、入社して3年目突然仕事を辞めた。 もともと美術が得意だった彼女は、 自分の作品作りだけに集中したいと言うことで、 周りがビックリしている中、一人で飛び出した。 ほんわかとした雰囲気の日本美人。 天然?って思うくらいの(というか実際そうだ)大ボケさん。 その雰囲気からは想像もつかないくらい、 実は思い切りのいい人である。
この結婚は突然。相手はカナダ人。 今月いっぱいで彼が向こうに戻ることになってしまったから。 彼女は、英語がしゃべれない。彼は、日本語がしゃべれない。 おつき合いの時から、ジェスチャーを交えた会話をしてたらしい。 でも、直感的なもので結婚を決めたそうだ。 そんなところも、彼女らしい。
私が向こうから戻ってきたのも、実はこのパーティのため。 夏休みはもう少しあったのだが、 これから、そう簡単に会うことができない彼女の幸せを みんなと一緒に祝いたいと思ったからだ。
カジュアルなサマーウエディング、といった感じで、 一応普通の披露宴の形を取ってはいたけど、 余興はもちろん、フォークダンス、おじいさんの民謡など 突然のパフォーマンスも入ったりして とても和めるいいパーティだった。
パーティが終わって、職場の先輩方と二次会へ。 ・・・・といっても、時計はまだ5時を少しまわったところ。 いつも飲みに行く店はまだ当然開いてなくて、 しばらくうろうろしながら、ようやく1件見つけてはいる。
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「今日のパーティは良かったね〜 あんたたち(私を含める独身者)、次もあんな風にしたらどう?」 「しっかし、突然だったよね」 「しかも、遠いしねえ。両親もよく許したよね」 「ま、でも、彼女ならきっとシアワセになるでしょう。」 「そうだね、彼も彼女の支えられてる、って感じだったしね」
なんて、それぞれの感想を口にしながら飲んでた。 実は、私は、職場の人にはやすくんのことを話していない。 今回のメンバーは、どんなことでも相談できるくらい親しいのだが、 職場でのいろんな事情があって、うち明けることができないでいる。 もちろん、私が来年3月に仕事を辞めるつもりで動いていることも。
突然、仕事を辞めて、遠くのやすくんと、家族になろうとしてる私。
うーん・・・今日以上に驚かせちゃうかなあ。 その場には、先日年下の彼を紹介してくれた先輩もいた。 先輩も、まだそのメンバーに彼のことを紹介していない。
先輩は、今この状況をどう思ってみてるんだろうか。
3次会もそろそろお開き・・って言うときに(といっても、10時前!) やすくんから電話が入る。
「どうだった?」 「幸せそうだったよ。笑顔があふれてて。行ってよかった」 「そっか、よかった。せっかく早く帰ったんだもん。 楽しめたんだったら、それでいいよ、俺」
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「え?やすくん、それ、どういうこと?」
言ってる意味が分からないから、つい聞き返す。 電話の向こうでやすくんが、少し恥ずかしそうに言う。
「もしさあ、これで『たいしたことなかった』なんて言われたら、 俺、後悔してたよ。行かせるんじゃなかったって。 俺さ、人の結婚式くらい、別にいいじゃん、こっちにいろよ なんて、思ってたんだ。 だけど、カナダだろ?しばらく会えないし、 それに、もしこっちに来ちゃったら、余計に会えなくなるだろ? だからわがまま言えないってさ・・・」
普段、あんまりそういうことを話さないやすくんの、 意外な気持ちにビックリした。
「そういうこと、考えたりするんだ。 やすくん、私がわがまま言っても怒らないから、 わがまま言わない人だと思った」 「そんなことないよ。そりゃ、わがまま言いたいときだってあるさ」
うん。そうだね。 2人の時間が大切なのは、お互いさまだよね。 なんか、心の中がポカポカ暖かくなってきた。
私にとって、やすくんがとっても必要なのはわかってるけど、 私が思っている以上に、やすくんには私が必要なのかも。 私が気づいていないだけなのかな。 ・・・・・これって、自意識過剰??
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