よるの読書日記
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『原罪の庭』<篠田真由美/講談社文庫> ものすごい美貌をむく犬のような前髪で隠す建築探偵・桜井京介。 この贅沢者で鬱陶しい性格の男が主役のシリーズ第五弾。 今回は京介の弟分、蒼の過去編。 想像以上に凄惨で残酷で悲痛な傷が本編で暴かれたわけですが おそらくそれ以上に辛い目に遭ってるっぽい桜井京介って何者? 神代教授の回想によれば彼らの初対面は京介十一歳の時。 高校時代の一時期は神代家に下宿していたようだし……。 この辺の関係も謎ですが、待て次巻といった所でしょうか。 しかし、気に入らない相手に対して冷酷な微笑を浮かべつつ(この辺重要)、 「嘘おっしゃい。」 こんな台詞が似合う男子大学生って他にあんまりいないんじゃ。 何かちょっと背筋がゾクゾクしてしまいました。変態か私は。
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